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2001 Fiscal Year Annual Research Report

顎顔面部の疼痛認知ならびに疼痛感受性に関する国際比較研究

Research Project

Project/Area Number 13470413
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

矢谷 博文  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80174530)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前川 賢治  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20304313)
Keywords疼痛閾値 / 国際比較 / 侵害刺激 / 感情的反応 / 温熱刺激 / 電気刺激
Research Abstract

痛みの認知,顎顔面部の疼痛閾値,侵害刺激と疼痛の強さの関連,疼痛に対する感情的反応ならびに疼痛行動を人種,文化,痛みの関係に関し考察することを目的に日米の3施設で疼痛閾値に関する研究を行うことを目的に以下の予備的研究を行った.
1.コンピューター制御による温熱刺激計測装置(TSA-2000)の信頼性検討
成人日本人健常者(男性6名/女性8名:平均年齢26.3+/-2.2歳)を対象とし,交絡因子として考えられる日内変動,日差変動および刺激パターンが疼痛閾値に及ぼす影響を検討した.
その結果,日内変動ならびに日差変動は少ないことが示唆された.一方,刺激パターンによる疼痛閾値は,各パターンによる被検者毎の反応が異なり,刺激パターンの影響を検討できなかった.今後,検査に適切である刺激パターンに関して検討が必要と考えられる.
2.コンピューター制御による電気刺激計測装置(Neurometer)の信頼性検討
温熱刺激計測装置と同様に,電気刺激計測装置についても成人日本人健常者(男性8名/女性7名:平均年齢25.3+/-1歳)を対象とし,交絡因子として考えられる日内変動,日差変動,および支配神経領域(顔面皮膚上と手指)が疼痛閾値に及ぼす影響を検討した.
日内変動,日差変動に関しては温熱刺激と同様に,その影響は少ないことが示唆された.一方,支配神経領域による違いでは,第五脳神経(三叉神経)支配領域である顔面部が,脊髄支配領域の手指に比較して有意に疼痛閾値が低いことが明らかとなった.
しかしながら,これら予備実験は対象被検者が少ないこと,また測定結果の被検者間のばらつきが大きいなど,問題点が多く,現在検討中である.今後の研究で明らかになれば,今後の患者ベースでの検討,ひいては人種,国際比較が可能になると考えられる.

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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