2001 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜感覚はブラキシズムによって神経可塑的影響を受けるか?
Project/Area Number |
13470414
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
皆木 省吾 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (80190693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 信 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00325094)
西川 悟郎 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00172635)
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Keywords | ブラキシズム / 歯根膜 / 触覚 / 歯牙動揺度 / 神経可塑性 |
Research Abstract |
長期間にわたるブラキシズム活性の亢進状態によって,歯根膜感覚に関して何らかの神経可塑性に由来する神経系の変化が発生していることは容易に予想される.また、顎口腔機能異常患者においては,上下顎咬合接触感覚の鈍磨など,歯根膜感覚が明らかに鈍磨していると考えられる患者にしばしば遭遇する.本研究は,慢性的な強い咬合力が歯牙にかかることによって,歯根膜感覚に神経可塑的な変化が引き起こされているか否かを,歯根膜感覚を定量的に評価することによって検討することを目的とする。また,歯根膜感覚に関与し得る他の因子として,夜間ブラキシズム活性,歯牙の動揺度ならびに咬合接触状態を評価するものである. 成人有歯顎者を対象として睡眠時の咀嚼筋EMG記録を行い,デジタル記録された各被験者の夜間ブラキシズムの定量評価を行った.また、咬頭嵌合位および偏心咬合位における咬合接触の有無を一歯単位で記録し,咬頭嵌合位における咬合接触等に関する記録および判定を行った.また,偏心咬合位における記録は,形態的なファセットの存在を記録すると共に,偏心咬合位における既存のファセットの機能的咬合接触に関する記録を行った。 また,歯牙接触感覚閾値判定に用いる歯牙接触感覚閾値センサーの開発に成功し,各被験者における種々の条件下における歯牙接触感覚閾値の計測を行った。 現時点までの研究結果から,歯牙接触感覚閾値は,機能的咬合接触によって影響を受けることが示唆された。
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