2003 Fiscal Year Annual Research Report
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13470461
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
吉江 弘正 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20143787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 和久 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00182478)
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Keywords | 歯周炎 / 骨代謝 / 遺伝子多型 / TNFR / CD14 / FcγRIIb / 感受性遺伝子 / 1塩基多型 |
Research Abstract |
歯周炎において、Tumor necrosis factor alpha (TNF-α)による炎症反応を修飾すると考えられる受容体TNFR1および2の遺伝子多型と、広汎型侵襲性歯周炎(G-AgP)の関連性を検索した。TNFR1遺伝子のsingle nucleotide polymorphism (SNP)であるnt-383A/Gとnt36A/G、TNFR2遺伝子のnt587T/Gとnt694G/A、およびTNFR2のプロモーター領域におけるthe variable number of tandem repeats (VNTR)の遺伝子型をタイピングした結果、G-AgP患者において-383Cアレルの頻度が健常者に比較して有為に低かった。それ以外の多型については遺伝子型分布に有為差が認められなかった。 CD14のプロモーター領域に存在するSNPである-159C/Tは種々の感染症との関連性が報告されているため、歯周炎との関連性を検索した。歯周炎患者と、年齢および性別をあわせた歯周炎を有しない対照群の遺伝子型タイピングを行った。その結果、両群の遺伝子型分布に有為な違いは認められなかったが、35歳未満の歯周炎患者と35歳以上の歯周炎患者との間には遺伝子型分布の有為差があった。 IgGに対する抑制性受容体であるFcγRIIbの遺伝子に11種のSNPを発見した。その歯周炎への関与を検索するためG-AgP患者、慢性歯周炎(CP)患者の遺伝子型タイピングを行ったところ、健常者群に比べてG-AgPでは232Tアレルの頻度が有為に高く、CPでnt646-184Aの頻度が有為に高かった。 結論として、日本人においてTNFR1およびFcγRIIB遺伝子多型と歯周炎発症との関連性が示唆された。一方、CD14-159C/T遺伝子多型は発症に関与しないが早期の疾患活動性に関与しているかもしれない。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 島田 靖子 他5名: "TNFレセプター1型および2型遺伝子多型と広汎型侵襲性歯周炎の関連性について"日本歯周病学会誌. 45・3. 267-278 (2003)
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[Publications] Kazuhisa Yamazaki et al.: "Single-nucleotide polymorphism in the CD14 promotor and periodontal disease expression in a Japanese population"Journal of Dental Research. 82・8. 612-616 (2003)
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[Publications] Keiko Yasuda et al.: "FcγRIIB gene polymorphism in Japanese periodontitis patients"Genes and Immunity. 2003・4. 541-546 (2003)
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[Publications] Susumu Kaneko et al.: "A novel polymorphism of FcαRI(CD89) associated with aggressive periodontitis"Tissue Antigens. (In press). (2004)
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[Publications] Kouji Yamamoto et al.: "Association of Fcγ receptor IIa genotype with chronic periodontitis in caucasians"Journal of Periodontology. 75・4. 515-520 (2004)