2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13470501
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大滝 純司 東京大学, 医学教育国際協力研究センター, 助教授 (20176910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加我 君孝 東京大学, 医学教育国際協力研究センター, 教授 (80082238)
北村 聖 東京大学, 医学教育国際協力研究センター, 教授 (10186265)
水嶋 春朔 東京大学, 医学教育国際協力研究センター, 講師 (60281739)
前沢 政次 北海道大学, 医学部附属病院, 教授 (90124916)
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Keywords | 医学教育 / 教育問題 / 医学生 / 市民 / 医師像 / 質的研究 |
Research Abstract |
1.一次調査の継続 昨年度から開始した、Focus Groups(少人数の集団インタビューの手法)を用いた調査を継続し、2回実施した。それぞれ異なる地域の異なる特性をもつ集団に対して行なう目的で、1回は都市部(東京都北区)の住民を対象に、もう1回は地方の町村部(青森県百石町)の住民を対象に実施した。 2.一次調査結果の分析 上記の2回の一次調査で得られた情報を、以下のような質的研究手法により解析した。 (1)インタビューの映像・音響記録、テープ起こししたテキスト、フィールドノートの内容をもとに2名の分析者が独立してコーディング (2)分析者同士がディスカッションしてコードの照らし合わせとフレームワークを合意 (3)(2)をもとに1名の分析者が上位カテゴリー化 (4)分析内容を研究者全員でディスカッション (5)分析結果を参加者に返して確認(メンバーチェッキング) これらの分析作業により、医療者と非医療者の間で、また非医療者同士の間で、医学教育に対する認識のずれがおこり易い部分を明らかにすると共に、その背景要因や、解決策などを探った。 3.二次調査の準備 上記の調査と分析結果を踏まえて、最終年度である来年度に実施する予定の、二次調査(質問紙法を用いた大規模調査)で用いる質問項目の検討を開始した。また、調査対象者の数や選定方法についても検討を開始した。 4.研究成果の発表 一次調査の研究結果の一部を整理し、日本医学教育学会で発表し、関連領域の他の研究者と議論した。
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