2001 Fiscal Year Annual Research Report
クラスI抗原をリガンドとする受容体ファミリーの遺伝子多型・機能と疾患感受性
Project/Area Number |
13470506
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
徳永 勝士 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40163977)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
贄田 美江 日本赤十字社, 中央血液センタ・研究部, 常勤嘱託(研究職)
屋部 登志雄 日本赤十字社, 中央血液センタ・研究部, 係長(研究職)
土屋 尚之 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60231437)
|
Keywords | クラスI抗原受容体 / NKレセプター / KIR遺伝子群 / NKG2遺伝子群 / NKT細胞 / α-GalCer |
Research Abstract |
NK細胞受容体のうちKIR、NKG2A, C及びNKp30の多型解析系を確立した。これらを用いて日本人集団における各対立遺伝子、あるいは各抗原頻度を算出した。KIRに関しては12種類のKIR抗原遺伝子型の有無についてPCR-SSP法にて判定した。健常人90名を解析して算出した各KIR型表現型頻度は以下の通りである。KIR2DL1-99%、2DL2-11%, 2DL3-100%, 2DL4-100%, 2DS1-46%, 2DS3-19%, 2DS4-64%, 2DS2-11%2DS5-19%, 3DL1-92%, 3DL2-89%, 3DS1-44%。また各型の組み合わせでは2DL1-2DL3-2DL4-2DS4-3DL1-3DL2をもつAA1型が30%を占め最も頻度が高かった。これらについて報告された他集団のものと比較したところ、3DL2陰性者が存在すること、2DL2, 2DS2の頻度が低いこと、2DS5頻度が高いことなどが日本人に特徴的な点であることが判明した。またAA1型は調べられたすべての集団に共通して最も頻度の高いプロファイルであった。NGK2A、NGK2Cについてはそれぞれ11箇所、4箇所の変異を、NKp30は計5ヶ所で変異を検出し、それぞれの日本人健常人集団における各変異の頻度及び各遺伝子座における対立遺伝子頻度を算出した。NKG2Cでは遺伝子欠損型のアリルが高頻度に存在することは特筆すべき発見である。α-GalCer刺激により樹立したヒトNKT細胞でのNK細胞受容体発現を各種抗体を用いて解析を行った。CD161は全て陽性であったがKIR、NKG2については陰性であった。また各種疾患患者におけるNK細胞受容体型解析にも着手した。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Nieda M, Nicol A, Koezuka Y, Kikuchi A, Tokunaga K, et al.: "Trail expression by activated human CD4(+)α24 NKT cells induces in vitro and in vivo apoptosis of human acute myeloid leukemia cells"Blood. 97・7. 2067-2074 (2001)
-
[Publications] Lapteva N, Ando Y, Nieda M, Hohjoh H, Okai M, Tokunaga K, et al.: "Profiling of genes expressed in human monocytes and monocyte-derived dendritic cells using cDNA expression array"Br.J.Haematol.. 114・1. 191-197 (2001)
-
[Publications] Lapteva N, Nieda M, Ando Y, Nicol A, Ide K, Tokunaga K, et al.: "Gene expression analysis in human monocytes, monocyte-derived dendritic cells, and alpha-galactosylcereamide-pulsed monocyte-derived dendritic cells"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 289・2. 633-639 (2001)
-
[Publications] Sato M, Yabe T, Ohashi J, Tsuchiya N, Tadokoro K, Tokunaga K, et al.: "Identification of novel single nucleotide substitutions in the NKp30 gene expressed in human natural killer cells"Tissue Antigens. 58・4. 255-258 (2001)