2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13470529
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
平山 朝子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 学長 (20110356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩村 龍子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (00326109)
森 仁実 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (40326111)
北山 三津子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (70161502)
米増 直美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (80326115)
松下 光子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (60326113)
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Keywords | 保健師 / 予防活動 / 公衆衛生看護 / 地域支援ネットワークづくり / ボランティア活動 / 全数訪問 / 不安・偏見への対応 / 行政サービス |
Research Abstract |
1.保健師の予防活動の指導理念と活動方式:文献資料分析により、保健師が過去に実施した予防活動の特質を抽出する枠組みとして、「予防活動の指導理念」と「活動の方式」に焦点化することを確認した。わが国の保健師活動は、昭和10年代に遡るので、当初からの活動を2つの枠組みで予防活動の変遷を整理した。分析資料の範囲は、公衆衛生看護の教科書等の基本40文献とし、現在分析中である。 2.先駆的な予防活動事例の分析:過去3年間の保健師活動実績の中から、6領域(母子保健・成人保健及び高齢者対策、感染症対策、難病対策、精神保健福祉対策)に分けて先駆例8事例の分析を行った。素材は、多胎児の親支援、虐待予防、脳卒中予防、痴呆予防、O-157、結核集団発生、クローン病患者支援、精神障害者在宅支援である。予防活動の特徴を示す内容は、地域支援ネットワークづくり、虐待予防・痴呆予防についてボランティア活動促進である。さらに、脳卒中予防や感染症集団発生については、対象者の全数訪問による予防指導の回路づくり、罹患の不安・偏見への対応をとりあげ、保健師固有の予防活動を抽出中である。 3.基礎自治体を一つの単位とした予防活動:予備的段階の調査として、研究方法を模索するため、一つは、白川町・鋸南町で、30年間の予防活動実績と対比させながら当該活動を担ってきた保健師の考えを調べた。予防をどうとらえていたか、基礎自治体の行政サービスという広い視点から見たときその予防の考えはどうサービスに反映したかを分析中である。もう一つは、予防活動実施の要件を追究するため、羽島市・総社市・伊那市等同一規模の自治体の予防活動の現状、保健師側の予防への考え方などの実態を対比検討するための情報収集を実施した。
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