2004 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病性神経・血管合併症に関する新しい看護診断指標の地域間較差の研究
Project/Area Number |
13470535
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江川 隆子 京都大学, 医学部, 教授 (40193990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥宮 暁子 大阪大学, 医学部, 教授 (20152431)
田中 マキ子 山口県立大学, 看護学部, 教授 (80227173)
成田 伸 自治医科大学, 看護学部, 教授 (20237605)
本田 育美 三重大学, 医学部, 助教授 (30273204)
紙野 雪香 大阪大学, 医学部, 助手 (10294240)
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Keywords | 糖尿病 / 糖尿病性合併症 / 看護診断 / 診断指標 / フットアセスメント |
Research Abstract |
本研究は、これまでの一連の研究である平成9年〜11年度科学研究費基盤研究(C)「糖尿病性神経・血管合併症に関する新しい看護診断の指標とその開発」を基盤とした継続、発展的研究である。この度は、前回の一施設における研究結果の知見をさらに拡大するために、調査施設の特殊性を排除し地域間較差検討すること、さらに、収集データをデータベース化し運用することを課題としている。プロジェクト最終年度である平成16年度は、データベース蓄積環境のシステム開発を中心に、看護データ集積用のシステムの設備と成果のとりまとめを計画として挙げた。 1.データ収集および分析 本調査において、最終的に大阪地区200名,中国地区17名,関東地区54名の計271名の糖尿病患者データを収集した。分析の結果、糖尿病性足病変の予防に向けた看護を行っていく上で、対象の特定を行う際に必要となってくる診断指標ならびにその判断基準の一部を導くことができた。この分析結果については、新たな看護診断および診断指標の候補として、第2回NANDA・NIC・NIC会議(2004,Chicago)にて公表した。 2.データベース蓄積環境のためのシステム開発と試行 Webサーバー管理を可能とするデータベースプログラムを作成した。模擬データを用いて、市販のインターネットプログラム(Internet Explorer)画面上での検索操作を行った。その結果、本研究目的の対象に必要となる条件を設定した場合も、検索ならびに対象事例の抽出が可能であることを確認した。 3.今後の課題 今回の一連の取り組みにより、新たな看護診断の候補を特定することができたが、実質的な検証にむけ、リスク対象者の追跡的調査を行っていく必要がある。また、対象データの集積において遠隔的データベースの実現化を行っていく場合、確実な安全性が保証されたWebサーバー管理システムを確立していく必要がある。
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