2003 Fiscal Year Annual Research Report
ファシリテーター育成教育プログラムの開発と評価―がん患者と家族を対象としるサポート・グループに焦点をあてて
Project/Area Number |
13470536
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
守田 美奈子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50288065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥原 秀盛 静岡県立看護大学, 看護学部, 助教授 (60288066)
遠藤 公久 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (40221816)
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00183731)
吉田 みつ子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (80308288)
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Keywords | がん / サポート・グループ / 教育プログラム / ファシリテータ |
Research Abstract |
平成15年度は教育プログラム作成に向けて下記のような研究活動を行った。 1、翻訳出版(テキスト準備) がん患者・家族のサポート・グループ運営の指針として研究会で翻訳していたDavid Spiegel, Catherine Classen著によるGroup Therapy for Cancer Patients A Research-based Handbook of Psychosocial Careを邦訳「がん患者と家族のためのサポートグループ」として医学書院より出版した。本書に基づいてサポート・グループの教育内容の検討を行った。 2.スタンフォード大学におけるサポート・グループの実際とその教育方法についてのセミナーの実施 スタンフォード大学からC.Classen博士を招聘し、スタンフォード大学で研究中の「支持的・感情表出型サポート・グループ」についての講演会を実施した。またファシリテータ育成教育プログラム検討の第2段階として、同氏によるスタンフォード大学で実施しているファシリテーターのための教育セミナーを実施した。サポート・グループ(SG)に携わっている心理職や看護職、臨床経験はあるがサポート・グループ経験のない看護職に分かれてフォーカス・グループ法により参加後のインタビューを実施した。SG経験のない看護職は、病気に対する受け止めや死の問題など患者の内面に深く関わっていくことへの恐れを抱いていた。 3、ファシリテータ育成プログラムの検討 スタンフォード大学でのファシリテーター育成方法を参考に、ファシリテータ育成プログラムの教育内容および方法の検討を行った。SG経験のない看護職を対象にSGの入門コースとして、「サポート・グループ論」、「グループ療法の理論と実際」、「がん患者のサポート・グループの運営方法」、「がん患者のためのサポート・グループで生じる問題や対応」などの内容を織り込むカリキュラム案を構築した。次年度に本カリキュラムを実施し評価する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 守田美奈子, ほか: "がん患者のための「継続型」サポート・グループの実際と今後の課題"緩和医療学. 5(1). 28-34 (2003)
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[Publications] デビッド・スピーゲル, キャサリン・クラッセン, 朝倉隆司ほか: "Group Therapy for Cancer Patients A Research-based Handbook of Psychosocial/がん患者と家族のためのサポート・グループ"医学書院. 329 (2003)