2001 Fiscal Year Annual Research Report
日本における工学および工学専門学会等工学関係機関の史的分析
Project/Area Number |
13480001
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
木本 忠昭 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (20052855)
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Keywords | 工学教育 / 工学研究 / 工部大学校 / H・ダイアー / 帝国大学工科大学 |
Research Abstract |
明治期における工学教育研究機関の分析として、まず工部大学校関連の分析を行ったが、その特徴づけとしては次のような5が明らかにされる。 (1)日本における工学研究機関として、通常は工学察から工部大学校の展開を、その最初の出発としているが、こうしたとらえ方は、不十分であり。 (2)横須賀學舎でのヨーロッパ技術教育の日本への導入から、工学察でのイギリス・大陸折裏型の導入への転換として把えることが必要であること (3)工部大学校のモデルの一つとして考えれるチューリヒ工科大学と比較した場合、前者には、文系科目(分野)が欠落している。これは、明治政府の教育政策及びH・ダイアーの構想の両者から、さらに解明されるべきこと (4)創立の基本プログラムをつくったダイアーの思惑通りには、展開しなかったこと (5)明治19年の帝国大学工科大学の設置(工部大学校の合併)は、日本大学教育制度上第2の変質といえること
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