2002 Fiscal Year Annual Research Report
わが国の初等・中等教育における地理情報システムの活用に関する研究
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13480015
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
伊藤 悟 金沢大学, 教育学部, 教授 (20176332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 謙二 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40323381)
石澤 孝 信州大学, 教育学部, 助教授 (90193309)
井田 仁康 筑波大学, 教育学系, 助教授 (20203086)
鵜川 義弘 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (20232803)
神谷 浩夫 金沢大学, 文学部, 教授 (40192546)
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Keywords | 地理情報システム / 初等・中等教育 / 地理教育 / 環境教育 / 社会科教育 / GIS |
Research Abstract |
本研究では、初等・中等の学校教育におけるGISの有用性を解明しながら、わが国の学校教育における活用策を具体化することを目的としている。このため本年度は、前年度と同様に(1)「教育課程や内容の検討」、(2)「データやシステムの検討」、(3)「海外先進事例の調査」を行うとともに、新たに(4)「教育現場での試行的実践」についても着手した。 すなわち、(1)「教育課程や内容の検討」では、昨年に引き続き、既存資料の検討や教育現場でのヒアリング等から、GISがどのような領域と方法で有用になるかを検討したが、とりわけ本年度は「環境教育」「地理教育」「社会科教育」のみならず「総合的学習の時間」との関連性も考慮した。 また、(2)「データやシステムの検討」と(4)「教育現場での試行的実践」は表裏一体の課題として、必要なデータやツールの開発や整備を昨年度と同様に進めながら-本年度は特にインターネットによる都市・地域・環境学習用の教材提供や学校教育用の時空間GISの開発など-、それらの教育現場(特に中学校・高等学校)における試行実験も実施した。 さらに(3)「海外先進事例の調査」では、上記(1)や(2)、(4)を進めるために必要な資料や情報を収集し、関係研究者へヒアリングも行った。 これらの成果は、論文として公刊するとともに、地理情報システム学会の本年度学術大会(2002年10月:東京)において本科研のセッションを設定したり、海外の研究者を交えた一般公開の国際シンポジウムを2002年12月に名古屋市で開催するなどを通じて、他の研究者や初等・中等教育現場の教員等へ向けて幅広く発信することに努め、同時にその内容を深化させることを試みた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 谷 謙二ほか4名: "中学校における地理教育用GISの開発と教育実践"GIS-理論と応用. 10-2. 69-77 (2002)
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[Publications] 鵜川義弘, 伊藤 悟: "クリッカブルマップと電子掲示板を用いた環境学習地図サーバの開発"地理情報システム学会講演論文集. 11. 225-230 (2002)
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[Publications] 石澤 孝: "GISを用いた地域変容の把握-長野市を例として-"地理情報システム学会講演論文集. 11. 221-224 (2002)
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[Publications] 神谷浩夫: "歴史地図データベースを活用した都市地理学習"地理情報システム学会講演論文集. 11. 231-234 (2002)
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[Publications] 谷 謙二: "時空間管理機能をもつ地理教育用GISの開発とその応用"地理情報システム学会講演論文集. 11. 215-220 (2002)
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[Publications] 井田 仁康: "地理教育の観点から見た「総合的な学習の時間」"社会科教育研究. 87. 11-20 (2002)