2001 Fiscal Year Annual Research Report
同期・非同期融合型VLSIシステムの設計技術に関する研究
Project/Area Number |
13480076
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
南谷 崇 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (80143684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 雅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (70323665)
中村 宏 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (20212102)
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Keywords | 同期・非同期融合型VLSIシステム / CAD / 事象駆動原理 / 非同期式ライブラリ / STG / DIインタフェース / ダブルバッファDDL / メモリアーキテクチャ |
Research Abstract |
本年度は、同期・非同期融合型VLSIシステムの設計モデルとして、配線遅延を無視し得る充分小さな局所領域と、複数の局所領域を含み配線遅延を無視し得ない大域的領域を定義し、局所領域を非同期システムとして実装するための設計支援CADシステムの構築を行った。本CADシステムでは、同期式回路の設計スタイルで記述されたVerilog RTL記述を入力とし、要求-応答信号線の付加を自動的に行い、クロックを全く持たない非同期式回路を設計する。回路はDDL(Differential-Domino-Logic)回路を用いて実現し、要求-応答ハンドシェイクに伴うオーバーヘッドを隠蔽するために細粒度化を行う。遅延モデルとしては、設計時に遅延情報を利用できることを仮定し、SDI(Scalable-Dalay-Insensitive)モデルに基づく回路設計を行う。SDIモデルに基づいた回路設計では、仕様で定められた信号遷移の順序関係を保証するため、共通の信号遷移元から各々の信号遷移が生じるまでのパスの遅延差がK倍以上となるようにする。DDL回路を用いて実現された非同期式細粒度パイプラインデータパスに関して、SDIモデルに基づいて回路が正しく動作するために満たすべき速いパスと遅いパスの関係を自動生成し、遅延の比較・レイアウト時の制約生成を行うツールを実装した。 また、同期・非同期融合型モジュールを結合するインタフェース技術として、DIモデルに基づくインタフェースを持つ非同期式制御回路を設計する手法を提案し、評価を行った。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] 今井 雅: "遅延情報を利用した非同期式VLSI設計の一手法の提案"電子情報通信学会技術研究報告. Nov.. 51-56 (2001)
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[Publications] 宮沢 義幸: "非同期式VLSI設計用CADシステムの提案"電子情報通信学会VLSI設計技術研究会. May. 9-14 (2001)
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[Publications] Hiroshi Saito: "Design of Asynchronous Controllers with Delay Insensitive Interface"Proc.of ASP-DAC/VLSI Design. Jan.. 93-98 (2002)
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[Publications] Metehan Ozcan: "Generation and Verification of Timing Constraints for Fine-Grain Pipelined Asynchrounous Data-Path Circuits"Proc. of ASYNC2002. Apr.. (2002)
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[Publications] N.Hosaka: "Comparison of Methods for Probe Design"Genome Informatics 12. Des.. 449-450 (2001)
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[Publications] 小沢 基一: "Cascade ALUアーキテクチャにおける性能スケーラビリティの評価"「知的瞬時処理複合化集積システム」公開シンポジウム. Mar.. (2002)
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[Publications] 近藤 正章: "SCIMAにおける性能最適化手法の検討"情報処理学会研究会論文誌HPS. 42. 37-48 (2001)
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[Publications] 大根田 拓: "SCIMAにおけるメモリアクセス制御機構の検討"情報処理学会計算機アーキテクチャ研究会. ARC4-29. 165-170 (2002)
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[Publications] M.Fujita: "The Standard SpecC Language"Proc.of ISSS2001. Oct.. 37-48 (2001)
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[Publications] 藤田 元信: "ソフトウェア制御オンチップメモリのための最適化コンパイラの構想"情報処理学会計算機アーキテクチャ研究会. ARC-146. 31-36 (2002)
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[Publications] 大根田 拓: "SCIMAにおけるメモリアクセス機構の設計と評価"情報処理学会計算機アーキテクチャ研究会(HOKKE2002). ARC-147. 79-84 (2002)