2003 Fiscal Year Annual Research Report
広領域分野資料の横断的アーカイブズ論に関する分析的研究
Project/Area Number |
13480102
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Research Institution | SHIZUOKA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
八重樫 純樹 静岡大学, 情報学部, 教授 (30006358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田窪 直規 近畿大学, 短期大学部, 教授 (40206925)
安藤 正人 国文学研究資料館, 史料館, 教授 (90113422)
白井 靖人 静岡大学, 情報学部, 助教授 (40216172)
島尾 新 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (80170926)
高山 正也 慶応義塾大学, 文学部, 教授 (50118965)
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Keywords | 広領域 / 横断的 / アーカイブズ / ドキュメンテーション / 資料 / 図書館 / 文書館 / 博物館 |
Research Abstract |
今年度は最終年度ある。昨年度末の段階で図書館、文書館、博物館における国際的な社会資源としてのデータベース開発や横断検索の標準規格化(CRM : ISOとして設定された)、'メタデータの規準化の国際動向、ならびに次世代インターネット(RDF)の動向、そしてダブリンコアの広範な分野への普及も捉えることができ、昨年度12月には国文学研究資料館・史料館と合同で、これら成果の社会的情報公開と啓蒙を目的にシンポジウムを開催した。世界は急速にインターネットにおける情報資源を世界共有とするための情報管理技術と情報検索技術を、データ(メタデータ規準化)の問題も含めてインターネット上に設定しつつある。 これら文脈の上で、今年度は (1)世界は急速に動いており、我国は構造的かつ決定的にこれら動向に立ち後れており、成果を社会に啓蒙・普及する活動を行う(シンポジウムの開催) (2)図書館、文書館、博物館の国際動向・実体はかなり正確に把握でき、これらの比較分析を行ったが、行政文書・企業活動資料、写真・ビデオ等の電子記録資料等、現代社会資料との比較分析研究に入る必要がある(ISO15489との関係等)。 (3)従来からデジタル化で記録管理の諸問題が解決するような社会風潮があったが、果たしてデジタル化に問題がないかどうかの検証が必要。 以上の事柄をテーマに、9月17日(水)に静岡大学情報学部と共同で静岡県、浜松市、浜松商工会議所の講演を得て静岡大学浜町キャンパスにて「情報化・国際化のアーカイブ」公開シンポジウムを開催し、盛況であった。 なお、海外調査は小川がケニアで開催されたICAに出席し、世界のアーカイブ機関へのアンケート調査データ(世界初)を本年度まとめて刊行するものである。なお、上記のシンポジウムで今後の新たな研究展開の端緒を得、鋭意研究を推進するものである。
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[Publications] 鈴木文子, 八重樫純樹, 小川千代子: "自治体の合併に伴う文書管理の諸問題-静岡市と清水市の合併を例として-"記録管理学会誌. (掲載予定).
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[Publications] 八重樫純樹: "社会共有情報資源としての考古学情報の検討"日本考古学協会第69回総会発表論文集. 65-68 (2003)
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[Publications] 八重樫純樹, 牧野哲: "遺跡データベースに関する海外と日本の動向"日本情報考古学会第16会大会発表論文集. 63-70 (2003)
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[Publications] 安藤正人: "アジア太平洋アーカイブスネットワーク形成の課題-アーカイブス学の立場から-"東京外語大大学院地域文化研究科21世紀COEプログラム「史資料ハブ地域文化研究拠点『史資料ハブ地域文化研究』. No.1. 47-63 (2003)
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[Publications] 高山正也: "アート・アーカイブス論の研究-情報メディア記述の統合についての考察-"慶応義塾大学アート・センターブックレット. No.11. 49-59 (2004)
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[Publications] 田窪直規: "国際博物館会議ドキュメンテーション委員会の概念参照モデルCRMについて"アート・ドキュメンテーション研究. 10号. 20-36 (2003)
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[Publications] 小川千代子, 他編著: "アーカイブ事典"大阪大学出版会. 318 (2003)