2002 Fiscal Year Annual Research Report
高度技術作業環境におけるユーザ行動指向型訓練手法の構築と訓練システムの開発
Project/Area Number |
13480112
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
梅室 博行 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 講師 (80251651)
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Keywords | 技術訓練 / 探索学習 / 認知特性 / 探索行動 / 訓練システム / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究では,複雑なあるいは高度な精神作業を要求する業務の技術訓練を対象とし,被訓練者が訓練中に示す行動を観測・分析することにより,現時点の技能レベルだけでなく被験者の認知特性,戦略などに基づき探索型訓練や教授型訓練などを実時間で適切に選択する技術訓練手法を構築することを目標とする.この目標を達成するために本年度は以下の3つの目的を掲げ研究を行った. 1.探索行動の特徴抽出手法の考案と実証 訓練中の被訓練者の行動から適切な訓練手法をするために,探索行動から特徴を抽出し,パターン化する手法について考察した.既存研究で用いられた観測手法についてサーベイを行い,それに基づいて探索行動を実時間で観測しパターン化する手法を考案した.さらに実際に被験者を用いた実験により,提案したパターン化の手法が実現可能かつ有効であることを検証した.この結果に基づき,実時間での行動観測から訓練手法を選択する方法論を考察した. 2.認知特性と探索行動および探索学習の効率との関係の解明 訓練の有効性に大きく影響する被訓練者の個人差の要因として認知特性に着目し,複数の認知特性が訓練中の探索行動および訓練の有効性に与える影響について、実際の被験者の認知特性の測定および探索訓練の観察から明らかにした. 3.訓練システムの基礎開発 構築された訓練手法を実証するための訓練システムを開発する基礎として,マルチディスプレイとタッチスクリーンを用いた開発環境の整備を行った.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Han Jie, Hiroyuki Umemuro: "Characterization of exploratory behavior during exploratoty learning : A review"Technical Report, Department of Industrial Engineering and Management, Tokyo Institute of Technology. 2003-2. 1-13 (2003)