2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13480290
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
永井 正洋 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (10013971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗田 大 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50190864)
福田 秀昭 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (50014163)
高久田 和夫 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (70108223)
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Keywords | 生体材料 / 靭帯 / 再生 / 生体由来材料 / 骨 |
Research Abstract |
ラットおよびラビットの腓骨と大腿骨を用いて,一部がコラーゲン線維,残りが石灰化された骨のまま残るコラーゲングラフトを作製し,靭帯の再建を行う方法について研究した. ラットでの膝側副靭帯の再建実験については,昨年度と同様の方法で再建手術を行う実験を継続し,組織標本を作製して組織再建状況を観察した.その結果,骨とグラフト骨の間で早期の骨癒合が生じること,グラフト内の髄腔部分には骨髄由来の細胞や血管侵入が生じて,線維組織が再建されること,またグラフト表面からの細胞侵入も生じ,経時的にグラフトが自家組織に置換されることが確認できた. 十字靭帯再建手術については,昨年度開発したウサギを用いた実験モデルを利用して靭帯再建実験を行った.ラットの場合と同様な脱灰骨グラフトを利用して再建すると,グラフトの破断が生じることから,今年度は吸収性の縫合糸をグラフト髄腔内に通し補強材とする術式に改良して再建を行った.糸を2本用いて固定すれば,グラフト単独使用例に見られた早期のグラフト破断の防止が可能であることが分かった.12週までの実験例でグラフトは残存していた.肉眼所見ではグラフト表面が靭帯様の光沢を持つことが確認され,グラフトが靭帯として機能しているようであった。組織標本においても,骨髄内からグラフトへの細胞侵入と線維組織の形成が確認できた.このように脱灰骨グラフトによる膝前十字靭帯再建が可能であることが証明された.
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