2001 Fiscal Year Annual Research Report
日本近代史料情報機関設立の総括的かつ細目に関する研究
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13490012
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
伊藤 隆 政策研究大学院大学, 政策情報研究センター, 教授 (30011323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
季武 嘉也 創価大学, 文学部, 教授 (40179099)
有馬 学 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80108612)
御厨 貴 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (00092338)
武田 知己 日本学術振興会, 特別研究員(PD)
梶田 明宏 宮内庁, 書陵部, 主任研究官
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Keywords | 日本近代史 / 史料情報機関 / 史料所在情報データベース |
Research Abstract |
1.ホームページの充実 本研究の母体である近代日本史料研究会では、以前からホームページ(http//:kins.grips.ac.jp)を開設してきたが、本年度は内容的にも使い勝手の面でも充実し、利用価値の高いものとした。特に研究会速記録は多くの情報を含んでおり、好評を博している。 2.ヒアリング調査 史料所在に詳しい研究者を毎月1回招聘し、ヒアリングをした。これも以前から続けていることであるが、本年度は群馬大学所沢潤氏、文化庁田良島哲氏、北海道大学越沢明氏、東京大学武田晴人氏、平成昭和研究所茶園義男氏、中京大学檜山幸夫氏、早稲田大学島善高氏、東京大学橘川武郎氏、東京女子大学黒沢文貴氏、その他、合計11名から聞き取りを行った。その内容は、現在校正中であり、それが済み次第ホームページに公開の予定である。 3.史料調査 史料所在情報を収集するために山口・岡山、香川、高知、鹿児島、大分、宮崎、熊本、大阪、山形、島根等へ出張調査を行った。また本年度は特に、情報公開法に伴い官庁文書が急速に破棄されている現状を鑑み、中央省庁へ頻繁に問い合わせを行った。その結果は憂慮すべきものであったが、現在それへの対応策を検討中である。 4.人物別の史料情報の集積 わが研究会の従来の成果を基礎として、人物別の史料情報をまとめ、ホームページ等何らかの形で公開する計画を立て、現在本研究会参加を中心にして執筆担当を割り振って執筆を始め、来年度中の公開を目指している。この企画は類例をみないものであり、歴史研究が個人別史料を出発点としているケースが多いという実態を鑑みれば、学界に稗益する所は大であると確信している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 季武 嘉也: "日本の選挙制度の変遷"歴史と地理. 547号. 25-35 (2001)
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[Publications] 櫻井 良樹: "戦前期東京市における市政執行部と市会-1890〜1920年代"日本史研究. 469号. 35-60 (2001)
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[Publications] 小池 聖一: "「宥和」の変容-満州事変時の外務省"軍事史学. 37巻2・3号. 103-121 (2001)
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[Publications] 古川 隆久: "昭和戦時期の日本社会における映画の役割"日本歴史. 642号. 14-30 (2001)
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[Publications] 中見 立夫: "日中関係川島浪速と北京警務学堂・高等巡警学堂"近きに在りて. 39号. 316-325 (2001)
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[Publications] 伊藤 隆: "『石橋湛山日記』について"自由思想. 89号. 16-21 (2001)
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[Publications] 武田 知己: "重光葵と戦後政治"吉川弘文館. 348 (2002)