2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13490034
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
杉田 繁治 国立民族学博物館, 博物館民族学研究部, 教授 (40026042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 泰則 国立民族学博物館, 博物館民族学研究部, 助教授 (60174819)
園田 直子 国立民族学博物館, 博物館民族学研究部, 助教授 (50236155)
近藤 雅樹 国立民族学博物館, 民族学研究開発センター, 教授 (40225628)
山田 奨治 国際日本文化研究センター, 助教授 (20248751)
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Keywords | 博物館 / 美術館 / 情報技術 / 携帯端末 / 資料検索システム / 展示解説 |
Research Abstract |
平成13年度に行なった主な研究は以下の2点である。 1)ヨーロッパにおける博物館、美術館等の情報化の実態調査。 園田はフランスとイギリスの博物館・美術館における所蔵資料検索システムについて調査をした。一つはフランスにおけるヨーロッパ規模でのプロジェクト、NARCISSE, CRlSTAL, EROS等についての調査である。それぞれ数万点の絵画や考古品の画像をデジタル化しコンピュータに入力している。特に興味があるのはCRlSTELにおける超高精細画像データベースの作成で、12000×20000ピクセルの入力装置を使って画像入力を行っている。又立体作品の入力には2000×3000ピクセルの入力装置を自動回転させることによって行う立体画像デジタル化の手法について詳細に調査を行った。またイギリスの大英博物館の所蔵資料検索システムCOMPASSをCD-ROM化した展示案内の資料を手に入れ、それによって低学年から高齢者に至る様々な階層の観覧者に対する情報提供の仕組みを調査した。 2)米国・カナダにおける博物館、美術館等の情報化の実態調査。 杉田は米国西海岸の都市(ロスアンジェルス、ポートランド、シアトル)の幾つかの博物館、美術館を訪れ情報技術の応用について調査した。美術館においては音声ガイド以上の新しい工夫は見られなかったが、シアトルの音楽関係の実験博物館において携帯端末を用いた展示案内が興味を引いた。これは展示面のある一角に携帯端末を向けるとそこから発している展示番号を受信してそれに関する一般的な説明が音声によってイヤホンから聞こえる。さらにその展示面にある個々の展示物のリストが表示されそれをキーで選ぶとその解説が聞こえてくる。このような携帯端末の応用は参考になる。
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