2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13554008
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Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
幅 淳二 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (60180923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須山 本比呂 浜松ホトニクス(株), 電子管事業本部, 研究員
田中 真伸 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (00222117)
作田 誠 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (40178596)
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Keywords | シングルフォトン / 電子打ち込み / HPD / APD / フォトンカウンティング |
Research Abstract |
前年度の試作品は、ゲイン、フォトンカウンティングや時間特性においてほぼ満足のいく、実用可能なものとなった。今年度はこれらの結果を公表すべく、学術雑誌(Nuclear Instrumentation and Methods)へ投稿し、その出版が決まった。この作業と平行して、更なる性能向上を図るため、いくつかの改良を模索した。昨年までの研究で電子が打ち込まれるAPDの入射面にある不感層がフォトンカウンティングの分解能に大きな影響を持つことが明らかになっており、それをより薄くすることが、望まれた。そこで不感層となるP+層形成に使われるイオン打ち込みの電圧を下げ、あわせてアニーリング時間などの最適化を行った。これによって分解能は圧倒的に向上し、磁場中で使用可能な近接型HPDとしては世界最高の性能が示された。この結果は、2003年10月に米ポートランドで行われた国際会議(IEEE Nuclear Science Symposium and Medical Imaging Conference)において発表され、注目を集めた。この結果は論文としてもまとめられIEEE Transaction for Nuclear Science誌での掲載が決定した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] M.Suyama, J.Haba, M.Tanaka 他: "Development of a multi-pixel photon sensor with single-photon sensitivity"Nuclear Instrumentation and Methods A. Accepted. (2004)
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[Publications] M.Suyama, J.Haba, M.Tanaka 他: "Development of a multi-pixel hybrid photo-detector with high quantum efficiency and gain"IEEE transaction of Nuclear Science. Accepted. (2004)