2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13555109
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
服部 励治 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (60221503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒木 幸令 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (40234596)
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Keywords | 電気泳動ディスプレイ / メモリー効果 / ドライブ回路 / 電気泳動粒子 / 界面活性剤 / 酸化チタン |
Research Abstract |
我々は既存の反射型液晶ディスプレイよりも高反射率を有して明るく,しかもフルカラー表示可能な反射型ディスプレイを開発に取り組んだ.この実現方法として初年度は電気泳動ディスプレイ(EPD)を開発してきたが,ごく最近,他にEPDの性能を超えるディスプレイが出現した.これは応答速度がEPDに比べ千倍以上も速く動くものである.したがって,PDA応用ではこのディスプレイに勝ることはできないと判断し,溶液を使ったディスプレイの特性を生かすため減色法をフルカラー反射型ディスプレイの開発に焦点を絞った. 1)キャピラリーの設計 Coveter社の流体シミュレーターソフトを用いて最適素子設計を行った.また,駆動閾値電圧を明確に持つような構造を設計した.その結果,特別なスイッチング素子なしでマトリックス駆動が可能となることがわかった.また、単一ピクセルで動作確認できるようなキャピラリー設計を行なった。 2)マイクロ・キャピラリーアレーの作製 感光性ガラスを用い上の設計に基づくマイクロ・キャピラリー単一ピクセルを作製した.電極、溶液の耐久性に問題があることがわかり新たに光硬化樹脂による塩矯電極によりこの問題を解決した。 3)駆動回路の作製 電気泳動ディスプレイにおいてメモリー効果の持続時間は数分またはそれ以上にすることができる.したがって書き込むときにだけ走査線をスキャンし,その他は数分間隔でリフレッシュするようなドライブ回路をプリント基板上にディスクリート回路により作製した. 4)電気浸透流カラー用液の最適化 減色法を実現するためのフィルターとなるカラー用液の作製と最適化を行った.このよう液は作製基板と接触した場合,高いゼータ電位を持つようにしなければならないが、我々は感光性ガラス表面をポリシラザンによってコーティングすることによりこれを解決した。
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