古代組紐の知恵を活かした先端複合材料の作製に関する研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13555179
• Research Institution: Kyoto Institute of Technology
• Principal Investigator: 仲井 朝美 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助手 (10324724)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 魚住 忠司 村田機械株式会社, 繊維機械事業部, 研究員 ; 濱田 泰以 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (10189615)
• Keywords: 組物 / 複合材料 / 力学的特性 / 組機

Research Abstract

本研究では道具が考案される前に手だけで作られていた多様な組物の組構造を決定し、機械化するための手順を研究した。組物の経路図と繊維束数の決定の公式を導き、さらに組物を作製するための経路図の設計方法を検討した。組物を作製するための組機のホーンギアの設計・配置について検討を行い、組物の作製技術を機械化した。実際に設計された組機を、現有の組機を改良することで試作した。
1.組物作製機械の設計、試作
昨年度に引き続き設計された経路図を元に、組物を作製するための組機のホーンギアの設計・配置について検討し、組物作製機械を試作した。
2.組物複合材料の試作、成形
1.において試作した組機を使用して、組物を作製した。得られた組物を用いて複合材料の成形行った。
3.組物複合材料の力学的特性評価
2.において作製した組物複合材料の物性試験を行い、内部構造と力学的特性の関係を明らかにした。
さらに上記結果に基づき、組物複合材料の機械設計・材料設計・機械設計に関する指針を得た。

Research Products

• [Publications] 上田隆久, 大谷章夫, 仲井朝美, 濱田泰以, 藤井善通: "角打組物の圧縮特性に関する研究 -側面拘束無し条件での圧縮挙動-"繊維学会誌. 59・7. 278-283 (2003)
• [Publications] 上田隆久, 大谷章夫, 阿久津公彦, 仲井朝美, 濱田泰以: "角打組物の圧縮特性に関する研究-溝内拘束条件での圧縮挙動について-"繊維学会誌. 60・1. 27-33 (2003)
• [Publications] 上田隆久, 大谷章夫, 阿久津公彦, 仲井朝美, 濱田泰以: "角打組物の圧縮特性に関する研究-側面拘東無し条件での復元挙動について-"繊維学会誌. 60・1. 21-26 (2003)
• [Publications] 多田牧子, 仲井朝美, 濱田泰以: "経路図法による組糸の3次元経路の推定"繊維学会誌. 59・6. 243-246 (2003)
• [Publications] 多田牧子, 仲井朝美, 濱田泰以: "筒状角組系組物の設計方法と機械化手法"繊維学会誌. 59・6. 230-234 (2003)