2001 Fiscal Year Annual Research Report
物質循環型地域社会創成を支援する未利用資材ITネットワークシステムの構築
Project/Area Number |
13555206
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
成瀬 一郎 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (80218065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 玲治 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (70303708)
後藤 尚弘 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (50303706)
船津 公人 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (50173513)
間人 健一 アイセロ化学, 環境マネジメント室, 室長
藤江 幸一 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (30134836)
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Keywords | 物質環境 / ITネットワーク / 廃棄物 / 地域社会 / 再資源化 |
Research Abstract |
現状の社会構造から,物質循環を機軸とする社会システムを実現するためには,各業種において発生する廃棄物を未利用物質として他の業種において利用する異業種間ネットワークを構築することならびにその実現に貢献する要素技術である廃棄物再資源化技術を開発することが必要である。本研究ではその具現化方策の一つとして,前者については異業種間ネットワーク構築のための方法論を提案し,豊橋市を対象とした適用結果からその課題抽出および最適化を図ることを目的とした。 本研究で提案する物質循環ネットワーク構築のための方法論は4段階から構成されており,第1段階は必要な情報のデータベース化として各産業における地域内事業所のInput-Output物質量情報や廃棄物再資源化技術情報に関するデータを収集する。第2段階は作成したデータベースをネットワークシミュレータの入力情報として適用し,現状での物質循環ネットワークの構築を行う。第3段階では解析したネットワークの評価・課題抽出を行い,必要であれば前段階へフィードバックし最適化を図る。最終的に第4段階では,構築した物質循環ネットワークを地域社会に提案する。次にこの方法論を実際に豊橋地域に対して適用し,問題点の把握検討を行った。まず,アンケート調査により3種類のデータベースを作成した。次に作成したデータベースをネットワークシミュレータに入力し,特定の製品を受け入れもしくは排出している事業所間や各業種内での物質循環を解析した。なお,構築したネットワークの評価は,構築前後における域外からの受け入れ物質量(原料)と域外への排出物質量(廃棄物)を比較することにより行った。得られた結果より,本方法論を用いて地域ゼロエミッションを目指した物質循環ネットワークを提案できることが示唆できた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 成瀬一郎: "地域における物質循環ネットワーク構築のための方法論"環境科学会誌. 14,2. 231-237 (2001)
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[Publications] 後藤 尚弘: "ゼロエミッションを目指したデータベースの構築と地域物質収支"化学工業. 50,2. 89-95 (1999)
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[Publications] 笠倉忠夫: "エコテクノロジー入門"朝倉書店. 141 (2001)