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2002 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝子導入ニワトリによる卵白へのインシュリンの生産

Research Project

Project/Area Number 13555225
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

飯島 信司  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00168056)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 角谷 徹  鐘淵化学工業(株), ライフサイエンスセンター・高砂研究所, 基幹研究員
上平 正道  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (40202022)
Keywordsトランスジェニック / 鳥類 / 試験管内孵化 / レトロウイルス / パントロピック / ウズラ
Research Abstract

ニワトリは、卵の高いタンパク質生産性と飼育の容易さから、大型ほ乳類にかわるトランスジェニック動物による有用タンパク質生産法として期待されている。我々は、トランスジェニック鳥類作製について取り組み、あらたな胚培養法や、高頻度に子孫に導入遺伝子を伝播可能なトランスジェニック鳥類の作製法を報告してきた。本年は、トランスジェニック鳥類による物質生産のモデルとしてヒト成長ホルモン遺伝子を導入したトランスジェニック鳥類の作製について報告する。
卵白中への生産と蓄積をめざして輸卵管で特異的に発現しているオボアルブミンのプロモーターを内部プロモーターとして用いることとした。このためニワトリゲノムライブラリーよりオボアルブミンプロモー夕ー領域遺伝子DNA(3.5kb)を取得し、ヒト成長ホルモンのcDNAと連結した。この発現カセットを複製欠損型レトロウイルスベクターに導入した。このベクターを使ってウイルス生産細胞を作製し、生産させたウイルス溶液を濃縮後、胚盤葉期のウズラ胚やニワトリ胚に注入した。ウイルス注入胚を胚培養法を用いて人工孵化して、導入遺伝子の存在をPCRにより検定したところ、全ての個体(G_0)で導入遺伝子が確認できた。メスのG_0では性成熟後放卵した卵白中に非常に低濃度ながら特異的にヒト成長ホルモンを検出することができた。G_0ウズラを非トランスジェニックウズラと交配して得られたG_1ウズラが産んだ卵白中のヒト成長ホルモン量を測定したところ、1-10ng/mlの濃度であった。また各組織由来の細胞のRT-PCRによる解析から、ヒト成長ホルモンの発現は卵管特異的であることがわかった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 上平正道, 西島謙一, 飯島信司: "金の卵を産むニワトリをつくる"化学と生物、41(2). 136 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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