2003 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク透過型CFD援用最適設計ソフトウェアの開発
Project/Area Number |
13555272
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
姫野 洋司 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (50081394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝井 辰博 大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (80343416)
田原 裕介 大阪府立大学, 工学研究科, 助教授 (10264805)
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Keywords | ネットワーク透過 / 計算流体力学 / 最適設計 |
Research Abstract |
本研究の目的は,計算流体力学(CFD)に基づく形状最適化コードを,市販のCADソフトと融合させること,さらに,最適化ツールと船型CADおよびCFDコードの3体をネットワーク透過な形で統合化することである.平成15年度は第3年度(最終年度)であり,「システム使用法(マニュアル)の作成(実例つき)」「最適化問題設定法の解説」「他の最適化問題への拡張の解説」に重点をおいた. まずシステム使用法(マニュアル)の作成に関しては,実際に具体的な最適化問題に適用した際の結果の例を挙げ,問題設定から計算結果を得るまでの時間やその結果の有効性についても詳述した.最適化問題設定法の解説に関しては,本システムの重要な特徴,すなわち個々の要請に比較的容易に応えることとその設定方法について詳しく述べ,本手法の拡張性の高さについても考察した.加えて他の最適化問題への拡張の解説に関しては,本研究で開発する最適化システムの汎用性が高さや,単独の計算環境が貧弱な場合でも,ネットワークを利用することにより強力な計算環境を構築できる点を強調し,実例を含めた計算結果の評価を行った. 以上の成果をもって,本年度の所期の目的はほぼ達成できたと考える.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 田原裕介, 林豪: "マルチブロックNS/RANS法によるアメリカ杯レース艇用風下帆走セールシステム周りの流場解析"日本造船学会論文集. 194. 1-12 (2003)
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[Publications] 田原裕介, 杉本創, 村山真也, 勝井辰博, 姫野洋司: "Development of CAD/CFD/Optimizer-Integrated Hull-Form Design System"関西造船協会論文集. 240. 29-36 (2003)
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[Publications] 田原裕介, 勝井辰博, 川崎正人, 児玉欣二, 姫野洋司: "PCクラスター並列計算環境における大規模・高効率CFDのコーディング技術の開発-第1報:MPIプロトコルを適用したコード開発環境の構築と初期評価-"関西造船協会論文集. 241(掲載予定). (2004)