2002 Fiscal Year Annual Research Report
一代雑種コムギ育種のための実用的な日長感応性細胞質雄性不稔系統の育成
Project/Area Number |
13556003
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
村井 耕二 福井県立大学, 生物資源学部, 助教授 (70261097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池口 正二郎 ホクレン農業総合研究所, 作物開発研究室, 畑作物課長補佐
石川 直幸 独立行政法人農業技術研究機構, 近畿中国四国農業研究センター・作物開発部, 小麦育種研究室室長
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Keywords | 一代雑種コムギ / ハイブリッドコムギ / 日長感応性細胞質雄性不稔 / 細胞質雄性不稔 |
Research Abstract |
コムギ近縁野生種Aegilops crassa細胞質は、コムギに日長感応性細胞質雄性不稔(Photoperiod-sensitive Cytoplasmic Male Sterility (PCMS);15時間以上の長日条件下で雄ずいの雌ずい化による雄性不稔)を誘発する。本研究の目的は、最近育成された優良コムギ系統にAe. crassa細胞質を導入し、実用的雄性不稔系統を育成することである。そのため、今年度は以下の研究を行った。 (1)実用的雄性不稔系統の育成 (cr)-N26(Ae. crassa細胞質を持つ「農林26号」)x優良10系統F_1を福井県立大学圃場(福井県)、近中四農研センター圃場(広島県)およびホクレン研究農場(北海道)で栽培し、短日条件下における種子稔性および長日条件下における雄性不稔性を調査した。その結果、長日条件下で高い雄性不稔性を示し、短日条件下で高い種子稔性を示したF_1組合せの花粉親「中国143号」「フクオトメ」「中国131号」「チクゴイズミ」を今後のPCMS系統育成用の核親として選抜した。さらに、福井県大実験圃場において、[(cr)-N26×フジミコムギ]×選抜4系統/品種の高種子稔性個体にさらに選抜4系統/品種を交配したBC_1系統を作出した。今後、さらに戻し交配したBC_2系統から選抜・固定をはかり、優良PCMS系統を育成する予定である。 (2)雌性稔性および雄性不稔性の遺伝分析 ((cr)-N26xフジミコムギ)F_1植物を栽培し、福井県大実験圃場でF_2種子を得た。
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Research Products
(1 results)