2001 Fiscal Year Annual Research Report
植物・野菜・果樹生体診断のためのマルチイオン・成分センサの開発研究
Project/Area Number |
13556040
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鳥居 徹 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (60172227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳川 竜治 (株)テクノメディカ, 開発室, 研究員
山崎 浩樹 (株)テクノメディカ, 開発室, 開発室長(研究職)
樋口 俊郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10111569)
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Keywords | イオンセンサ / イオン選択性電極 / マルチイオンセンサ |
Research Abstract |
汁液のイオン濃度に対応させるため、センサ塗膜の開発ならびに妨害イオンの除去方法について、検討を行った。センサは、液膜型でイオン選択性液膜により養液中のイオン濃度を計測する。イオン選択性電極には、イオン交換型とニュートラルキャリア型と呼ばれる構造が用いられていて、それぞれ対象イオンによって使い分けている。センサ塗膜の開発は、1.液膜成分の調整により、所定濃度に対応するセンサを開発を行っている。現在のところ、ホウレンソウの汁液を用いて、イオン濃度計測を行っている。その場合、内部に含まれる有機酸とくにシュウ酸を除去するための方法をいくつか検討した。いまのところ、汁液原液では濃度が高すぎるため、希釈倍率を、2倍、4倍、10倍でイオン濃度計測を行い、別途原子吸光分析法ならびにイオンクロマトグラフィ法によりイオン濃度計測を行った。その結果、4倍希釈時の結果が最も他の測定法との相関が高いことが判明した。 また、ブドウ糖、果糖、アスコルビン酸を測定する塗膜の選定を行っており、いくつかの候補が挙がっている。 また、ブドウ糖、果糖、アスコルビン酸の個別濃度だけでなく、全糖濃度、全酸濃度の計測も行うべく、計測法の開発を行っている状況である。 マイクロチャンネルの形状評価も行っており、サンプル注入時によどみ点が生じて、気泡が残る現象が起こり、この気泡により測定値の異常が見られたため、よどみ点をなくすべく流路形状の修正を行った結果、よどみ点が解消し、異常データの発生を押さえることが出来るようになった。
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Research Products
(1 results)