2003 Fiscal Year Annual Research Report
心臓弁膜症に対する耐久性ある抗血栓性生体弁の開発と臨床応用
Project/Area Number |
13556053
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
山根 義久 東京農工大学, 農学部, 教授 (50262225)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野一色 泰晴 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60033263)
町田 登 東京農工大学, 農学部, 助教授 (20219364)
岩崎 利郎 東京農工大学, 農学部, 教授 (50262754)
富澤 康子 東京女子医科大学, 日本心臓血圧研究所, 助手 (00159047)
|
Keywords | 僧帽弁閉鎖不全症 / 生体弁 / 体外循環 / 弁置換術 |
Research Abstract |
昨年度までに開発した第三世代弁に対し、未だ問題として残っている弁尖の運動に対し、生体弁処理工程をさらにマイナーチェンジすることにより新しい第四世代弁を開発、試作した。本年度は昨年度に引き続いて第四世代弁移植犬の観察を続行した。本弁による移植後生存期間は初期移植群では、すでに3年を経過し、生体弁移植としては画期的な記録を更新中である。 本年度は併せてさらなる第四世代弁移植を実施し、より詳細に循環動態等のパラメーターを採取し、評価している段階である。いずれにしても3年以上の生存記録が得られたことは犬の寿命の10-15才を考慮すれば臨床応用可能な段階に来ているといえる。今後は長期観察後の死亡時において、詳細な移植弁の形態学的、組織学的検索を行う。 さらに本研究の結果をもとに臨床現場において機会があれば生体弁による僧帽弁置換術を計画するとともに、臨床応用の啓発・普及を進める。
|