2002 Fiscal Year Annual Research Report
閉じこもり防止のための生活行動(身体活動量の測定と運動指導)プログラムの開発
Project/Area Number |
13557031
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
辻 一郎 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20171994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐川 貢一 弘前大学, 理工学部, 助教授 (30272016)
永富 良一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20208028)
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Keywords | 携帯型活動量測定計 / エネルギー消費量 / 地域高齢者 / 運動教室 / 生活指導 / 歩行機能 / 健康増進 / 介護予防 |
Research Abstract |
今年度は、携帯型活動量測定計(ICC)を使用して移動時のエネルギー消費量を測定した。さらに、高齢者に対する歩行支援プログラムを開発しその効果を検証中である。以下にその概要を示す。 1)携帯型活動量測定計(ICC)による日常生活エネルギー消費量の測定 エネルギー消費量の推定アルゴリズムを、移動形態の判別と、それぞれの移動形態に既存のデータベースからエネルギー消費率を割り当て算出するものとした。移動形態の判別は上下・左右・前後方向の加速度から歩行動作の有無を判別し、気圧計のデータから、階段・坂道の登行あるいは下降か、平坦路の移動かを判別した。ICCと従来型3軸加速度歩行計を装着し、20代男性被験者5名に4階建ての建物内の階段および廊下を3周回するおよそ7分の歩行を行った結果、算出されたエネルギー消費量は、従来型加速度歩行計23.7±3.9kcalに対して、ICCは44.4±2.8kcalであった。ICCでは階段昇降に伴うエネルギー消費分を過小評価することなく、日常生活行動のエネルギー消費量推定に有用である可能性が示された。ICCと従来型を2日間装着した地域高齢者3名(男性2名、女性1名;平均年齢75±6才)でも同様の結果が得られた。ただし、現在のプロトタイプのICC装置では、電力消費量とメモリー容量の制約のため最長2日までしか記録を行うことができないため、現在改良を進めている。 2)域高齢者に対する歩行支援プログラムの実施 日常生活におけるエネルギー消費量を維持することが体力維持につながることから、日常生活エネルギー消費量を増加させることを目的とした運動教室および、生活指導を仙台市宮城野区在住の高齢者43名に対して実施している。平成15年4月に、介入後の調査を実施しその効果を検証する予定である。
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Research Products
(1 results)