2001 Fiscal Year Annual Research Report
超大量メチルコバラミン投与による筋萎縮性側索硬化症の治療法の開発
Project/Area Number |
13557056
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
梶 龍兒 徳島大学, 医学部・附属病院, 教授 (00214304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 崇 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手
和泉 唯信 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (10335812)
西村 公考 徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (60335809)
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Keywords | 筋萎縮性訴句作硬化症 / メチルコバラミン / ビタミンB12 / SOD1トランスジェニックマウス / 治療 / 動物モデル |
Research Abstract |
代表的な神経難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療法の開発のため,超大量メチルコバラミンの臨床効果をALSの動物モデルならびに患者において検討する.本年度は,患者への投与は,徳島大学倫理委員会の承認を正式に得ることができた.また,軸策機能を調べるため東北大学神経内科と共同でヒト変異型トランスジェニックラットを作成中で,このモデルを用いて運動ニューロン変性の機序と本剤がその過程に与える影響を調べる準備を行った. 動物実験に関しては,ALSのモデル動物であるヒト変異型SOD1トランネジェニックマウス30匹を準備した.大量メチルコバラミン(3mg/kg/日×30日筋注)が筋力低下や生命予後に与える影響を調べる.対照として低容量群(0.1mg/kg/日)と生理投与群を用いる予定である. 臨床試験として充分なインフォームドコンセントを得て,ALS患者10名において大量(50mg/日×14日)を投与し,筋力・電気生理学的指標(M波総振幅)を用いて検討中である.現在までのところ副作用はなく,安全性は高いと考えられた.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kage M: "Acidic fibroblast growth factor (FGF-1) in the anterior horn cells of ALS and control cases"Neuroreport. 12(17). 3799-3803 (2001)
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[Publications] Kawasaki T: "Up-regulation of cyclooxygenase-2 in inflammatory demyelinating neuropathy"Acta Neuropathol (Berl). 101(2). 154-158 (2001)
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[Publications] Mizutani K: "Sensorimotor demyelinating neuropathy with IgM antibody against gangliosides GD1a, GT1b and GM3"J Neurol Sci. 188(1-2). 9-11 (2001)
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[Publications] Yang Q: "Abnormal axonal inward rectifier in streptozocin-induced experimental diabetic neuropathy"Brain. 124(Pt6). 1149-1155 (2001)
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[Publications] 幸原伸夫: "筋萎縮性側索硬化症(ALS)における運動単位の発火様式"臨床神経生理学. 29(2). 159 (2001)
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[Publications] 梶龍兒: "多巣性運動ニューロパチー(Lewis-Sumner症候群)と伝導ブロック"神経治療学. 18(1). 35-46 (2001)