2001 Fiscal Year Annual Research Report
超コーンビームコリメータ使用による小動物用超高分解能・高感度SPECTの開発
Project/Area Number |
13557073
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
久保 直樹 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助手 (80241389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 長良 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30171888)
加藤 千恵次 北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄附講座教員 (10292012)
本村 信篤 東芝医用システム社, 医用機器システム開発センター, 開発部主務(研究職)
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Keywords | ピンホールコリメータ / 2核種同時収集 / 小動物SPECT / Tc-99m放出核種 / ポジトロン放出核種 |
Research Abstract |
小動物用高空間分解能ピンホールコリメータを作製した。このコリメータは,鉛シールド厚が30mmと非常に厚いため,γ線放出核種だけではなくポジトロン核種にも対応することができる特長を持っていた。そのためγ線放出核種とポジトロン核種の2核種同時収集も可能であった。 このピンホール径は0.6mmとした。アクセプタンス・アングルは14度であった。コリメータの重量は23kgであった。これを東芝社製GCA-602Aガンマカメラに,検出面から305mmの位置に装着した。 空間分解能を評価するために線広がり関数を測定した。線線源は内径0.8mmのヘマトクリット管を使用し,Tc-99mとF-18を封入した。そして2核種同時収集を行った。収集マトリクスは512×512であった。クロストーク補正には線広がり関数法を使用した。測定した結果はTc-99mでは半値幅(FWHM)が0.8mmであった。また1/10幅(FWTM)は1.6mmであった。一方F-18においてはFWHMが2.4mmであり、FWTMは9.5mmであった。次に総合感度を測定した。核種をTc-99mのみを置いた場合1.9counts sec^<-1>MBq^<-1>であった。またF-18を置いた場合6.8counts sec^<-1>MBq^<-1>であった。 次に小動物SPECT用ファントムを作製した。ファントムにはTc-99mとF-18を封入した。そして2核種同時収集SPECTをおこなった。内径12mmの管においてはTc-99mとF-18両方において良好に抽出することができた。 このように通常のガンマカメラにおいてコリメータを代えるのみで,高空間分解能のγ線放出核種とポジトロン核種の2核種同時収集が可能であった。
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