2002 Fiscal Year Annual Research Report
固形癌遺伝子治療におけるベクター注入制御装置の開発・実用化に関する研究
Project/Area Number |
13557134
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
那須 保友 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (20237572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津島 知靖 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20135990)
公文 裕巳 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30144760)
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Keywords | 遺伝子治療 / 固形癌 / 前立腺癌 |
Research Abstract |
昨年度の成果をもとに引き続き以下の研究を行い予定の実績を上げた。 1)改良装置の動作確認 改良された装置を用いて昨年に引き続き動作確認を行い、ヒトでの遺伝子治療における使用への最終動作確認とした。 2)ヒト遺伝子治療における装置の使用 ヒトでの遺伝子治療に用いその動作確認を行い、操作性、安全性等の検討を行った。その結果本装置は当初の仕様通りに作動し、従来の手動注入より安全かつ適格にアデノウイルスベクターを前立腺内における病変に注入することが可能となったことを確認した。特に以下の点は特記すべき研究成果と考えられた。 1)フットスイッチを用いた注入は術者が超音波モニター画面に集中することを可能とし、より正確かつ安全な注入を確保することとなった。 2)一回の注入時間1秒につき0.1mlのベクター液を注入する条件設定が本装置を用いた場合の至適注入条件と思われた。 なお、本遺伝子治療については科学的・倫理的妥当性につき審査をうけ、既に国からの実施承認を取得している。本プロトコールは遺伝子治療臨床研究に関する国からのガイドラインに準拠して実施される。特にインフォームドコンセントの実施等、被験者の人権に対する十分な配慮がなされたうえで実施された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kraaji R.: "Validation of transrectal ultrasonographic volumetry for orthotopic prostate tumours in mice"Lab Anim. 36(2). 165-172 (2002)
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[Publications] Ebara S.: "Gene therapy for prostate cancer : toxicological profile of four HSV-tk transducing adenoviral vectors regulated by different promoters"Prostate Cancer Prostatic Dis. 5(4). 316-325 (2002)
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[Publications] 那須保友, 公文裕巳: "前立腺癌遺伝子治療の現状と展望"岡山医学会雑誌. 114. 173-177 (2002)
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[Publications] 那須保友: "前立腺癌の遺伝子治療-臨床研究における最近の動向"医学のあゆみ. 203(5). 323-327 (2002)
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[Publications] 那須保友: "前立腺癌の遺伝子診断と遺伝子治療"日本臨床. 60(Suppl). 28-32 (2002)