2001 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌のヒト骨転移モデルの確立と新たな治療戦略の開発
Project/Area Number |
13557136
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
村井 勝 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90101956)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 健人 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (60230463)
大家 基嗣 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (00213885)
中島 淳 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (10167546)
手塚 健一 東京理科大学, 生命科学研究所, 専任講師 (50236973)
穂積 信道 東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (60051744)
|
Keywords | NOD / SCIDマウス / ヒト腫瘍血管新生 / レトロウイルスベクター / 遺伝子治療 / 血管内皮細胞 |
Research Abstract |
本年度はNOD/SCIDマウスの皮下にヒト骨を移植したHuBone-NOD/SCIDマウスのヒト骨内にヒト前立腺癌細胞(PC3,JCA)を移植しin vivo実験モデルを確立した。移植された前立腺癌細胞増殖部位では活発なヒト血管新生が観察された。このモデルをさらに発展させ前立腺癌の増殖、浸潤、転移の分子機構を解析し、ヒト腫瘍血管新生を標的にした新しい治療戦略の開発を目指している。血管新生抑制分子としてAngiopoitin-1レセプターであるTekの細胞外領域及びVEGFレセプターFlt-1の細胞外領域をヒト免疫グロブリンFcと融合させた発現ベクター(Tek-Fc, Flt-Fc)を作製した。これらのベクターをエレクトロポレーション、リポフェクション法により腫瘍細胞に遺伝子導入し、腫瘍血管新生抑制による抗癌効果を解析している。このマウスモデルを用いて前立腺癌骨転移モデルを開発中である。具体的には2ヶ所にヒト骨を移植し、片方の骨へヒト前立腺癌細胞を移植、もう一方の骨への転移するガン細胞を株化することを試みている。ヒト生体内ヒト血管内皮細胞への遺伝子導入を試みた。ヒト初代培養骨髄内皮細胞へ新たに作製したレトロウイルスベクターにより遺伝子導入実験を行ったが、その導入効率は60%を越えることが確認され、血管内皮細胞を標的にした遺伝子治療の可能性が示唆された。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Oya, M.et al.: "Constitutive activation of nuclear factor-κB prevents TRAIL-induced apoptosis in renal cancer cells"Oncogene.. 20. 3888-3896 (2001)
-
[Publications] Saito, S. et al.: "Brachytherapy for prostate cancer in Japan"Int,.J.Urol.. 8. 522-527 (2001)
-
[Publications] Ito, T.et al.: "Expression of estrogen receptor mRNA in human prostate cancer"Eur.Urol.. 40. 557-563 (2001)
-
[Publications] Muto, A. et al.: "A novel differentiation-inducing therapy for acute promyelocytic leukemia with a combination of arsenic trioxide and GM-CSF"Leukemia.. 15. 1176-1184 (2001)
-
[Publications] Kohyama, M. et al.: "IL-4 mediated development of TGF-b1 producing cells from naive CD4+T cells through a STAT6 indenendent mechanism"Eur, J.Immunol.. 31. 3659-3666 (2001)
-
[Publications] Morimura, N. et al.: "Molecular clonoing of POEM"J.Biol.Chem.. 276. 42172-42181 (2001)