2001 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子変異メチル化の定量的検出法の開発と子宮内膜癌発生予知への臨床応用
Project/Area Number |
13557137
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
井上 正樹 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10127186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 政彰 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (70283140)
京 哲 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (50272969)
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Keywords | DNA修復遺伝子 / hMLH1遺伝子 / プロモーターのメチル化 / 遺伝子診療 / 子宮内膜癌 / PTEN遺伝子 / 癌リスク因子 |
Research Abstract |
子宮内膜癌発生過程に於ける初期変化としてDNAミスマッチ修復遺伝子の機能異常が指摘されている。特に、hMLH1プロモーターの過度のメチル化がその原因であると考えられる。 臨床検体で検討し一部結果が得られた。正常内膜36例ではメチル化は3例、非メチル化は33例で、メチル化は高齢者に多い傾向があった。内膜癌32例ではメチル化は12例、非メチル化は20例でメチル化率は正常に比しきわめて高いことが示された。 hMLH1プロモーターのメチル化とその影響を受けると判断されるPTEN遺伝子変異との関連は現在までの解析では見られなかった。他の発癌に関与する遺伝子群の変化とも検討中である。 hMLH1プロモーターメチル化の定量化法を開発中である。標的プロモーターのCGを含まない領域にプライマーを設定し、bisulfite処理したゲノムDNAをPCRにて増幅し、sequenceを行うことにより、定量化に成功している。他の修復遺伝子プロモーターのメチル化定量も検討している。 同一臓器内における部位別・病変別・発癌段階別の詳細な検討を行う為に、microdissectionにより得られた組織におけるゲノムメチル化DNAの定量化の検討を行っている。現在の中間的な報告としては感度が低くさらに工夫が必要である。bisulfite処理法の改良等が期待される。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kyo S, Inoue M: "Complex vegulatory mechanism of telomerase activation in normal and cancer cells"Oncogene. (in press). (2002)
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[Publications] Inoue M: "Current molecular aspects of the carcinogenesis of the uterine endometrium"Int J Gynecol Cancer. 11. 339-348 (2001)
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[Publications] Takakura M, Kyo S et al.: "Telemetries activation by his tone deacetylase inhibition in novel cells"Nucleic Acids Res. 29. 3006-3011 (2001)