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2003 Fiscal Year Annual Research Report

T細胞レセプター解析による口腔粘膜疾患の病態解明と新しい診断法の確立

Research Project

Project/Area Number 13557179
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

中村 誠司  九州大学, 大学病院, 講師 (60189040)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白砂 兼光  九州大学, 歯学研究院, 教授 (30093420)
Keywords免疫 / 口腔粘膜疾患 / T細胞レセプター / 抗原 / サイトカイン / 診断 / 口腔扁平苔癬 / シェーグレン症侯群
Research Abstract

本研究の目的は、口腔領域の種々の免疫学的疾患あるいは免疫応答を伴う疾患において疾患特異的なT細胞レセブター(T cell receptor : TCR)遺伝子を同定し、病変局所や末梢血でその疾患特異的T細胞の存在を調べることで診断が可能かどうかを検討することである。疾患としては、口腔扁平上皮癌、白板症、口腔扁平苔癬、慢性再発性アフター、シェーグレン症候群、悪性リンパ腫を含めた頸部リンパ節腫脹などの口腔領域の種々の疾患を対象とし、現在までに以下のような研究実績が得られた。
1)TCR遺伝子のクローナリティーの解析
病変局所からPCR法によりTCR遺伝子を増幅し、サザンブロット解析とSSCP法により疾患特異的TCR VαおよびVβ遺伝子を同定した。特に、口腔扁平上皮癌、口腔扁平苔癬、シェーグレン症候群については疾患特異的TCR Vβ遺伝子の同定がほぼできた。
2)TCR遺伝子の塩基配列の決定
上記の口腔扁平上皮癌、口腔扁平苔癬、シェーグレン症候群については、疾患特異的TCR遺伝子をクローニングし、そのCDR3領域の塩基配列の決定を行っているところである。
3)T細胞クローンの樹立
病変組織に放射線照射した末梢血単核球、IL-2、PHAを加えて浸潤T細胞を増殖させ、その後に限界希釈法によりT細胞クローンの樹立を試みている。現在までのところは、増殖活性が強いT細胞クローンは樹立できていない。
今後は、疾患特異的TCR遺伝子の同定を急ぎ、病変局所や末梢血中の疾患特異的TCR遺伝子を定量的に解析する検査システムを確立する予定である。また、疾患特異的T細胞の認識抗原を同定し、in vitroで末梢血T細胞の増殖反応を解析する検査システムを確立する予定である。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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