2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト歯根膜由来カスタマイズドDNAチップの作製とその歯周病病態診断への応用
Project/Area Number |
13557190
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 伸也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70239490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池澤 一彦 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (80294114)
野崎 剛徳 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (30263304)
島袋 善夫 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (50231361)
山田 聡 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 日本学術振興会特別研究員
高山 真一 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00314386)
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Keywords | ヒト歯根膜 / 3'末端cDNAライブラリ / gene expression profile / DNAチップ / Gene signature / BodyMap |
Research Abstract |
1.歯根膜申来3'末端cDNAライブラリ作製とヒト歯根膜組織gene expression profile解析:便宜抜去歯の歯根膜組織から抽出したmRNAをもとに、歯根膜組織におけるmRNA構成を忠実に反映する歯根膜由来3'末端cDNAライブラリを構築した。次に、同ライブラリから約2000個のcDNAクローンを無作為に選定しその塩基配列を決定、BLAST検索により遺伝子の機能及び出現頻度を順に列記した歯根膜gene expression profileを作成、解析し、ヒト歯根膜組織におけるin vivoでの合計1318個の遺伝子発現状況を明らかとした。 2.新規遺伝子PLAP-1の単離:歯根膜gene expression profileを他の組織・細胞のものと比較検討した結果、ヒト歯根膜で出現頻度7回と高頻度に発現しているにもかかわらず、他の組織ではほとんど発現が認められない未知の3'末端配列を見出した。全長cDNAクローニングの結果、これは382アミノ酸をコードする2.4kbの新規遺伝子であることが明らかとなり、PLAP-1(periodontal ligament associated protein-1)と命名した。BLAST解析の結果、PLAP-1タンパクはプロテオグリカンであるDecorin及びBiglycanと高い相同性を有することが示された。 3.ヒト歯根膜由来カスタマイズドDNAチップの作製:歯根膜gene expression profile解析結果をもとに、約1100個の歯根膜遺伝子をライブラリベクター特異的なプライマーを用いたPCRにより増幅した。これらDNAをスライドガラス上に、スタンプし、ヒト歯根膜由来カスタマイズドDNAチップを作製した。現在、同DNAチップを用いてヒト歯根膜細胞を硬組織形成細胞へと分化誘導した際にその発現量が変化する遺伝子群の同定・解析を進めている。
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Research Products
(1 results)