2002 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットと衛星通信を統合した遠隔学習システムの構築と評価
Project/Area Number |
13558014
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
室田 真男 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (30222342)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西方 敦博 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (60260535)
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
清水 康敬 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, センター長 (10016561)
青柳 貴洋 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助手 (10302944)
|
Keywords | インターネット / 衛星通信 / 遠隔講義 / 教育情報 / 教育システム / 遠隔学習 |
Research Abstract |
本研究では、インターネットと衛星通信を統合した教育システムを構築する。本年度は以下の成果を得た。 1.教育情報提供システム用Webページ更新自動検出機能の開発 昨年度構築した教育情報提供システムにおいて、情報を常に最新に保つために、Webページの更新自動検出機能を開発した。本機能は、HTMLテーブル要素の解析、テーブル要素以外のHTML要素の解析、キーワード解析の3通りの解析方法を利用することにより、本システムにとって価値のある更新を効率的に検出可能となった。実際の教育情報に関するWebページを用いた評価実験の結果、約9割の更新を検出することができた。 2.インターネットによる講義配信画像の劣化許容範囲の検討 インターネットを介して講義を配信する場合、インターネットの負荷(混雑状況)に応じて画質が劣化し学習が成立しない場合がある。そこで、DV動画による遠隔講義画像について、ネットワーク負荷により画像のビットレート低下率を変化させた画像による主観評価実験を行い、遠隔講義における画像劣化の許容範囲を明らかにした。結果を次にまとめる。(1)主観評価の結果を因子分析した結果、「画質」「臨場感」「分り易さ」「遠隔利点」「授業内容」の5因子が得られた。(2)評価規準の中央値2.5以上となるビットレート低下率で評価すると、「画質」「臨場感」「遠隔利点」の平均値が2.9%となった。(3)「分り易さ」「授業内容」因子に関しては、ビットレート低下率が大きくても評価が下がりにくい。 3.衛星講義において動画の帯域幅と主観評価値の検討 衛星講義の伝送速度を1.4Mbps〜6.8Mbpsに変化させたとき、「良さ/好みの尺度」および「妨害の尺度」の主観評価および静止画像の解像度の評価実験を行った。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 加藤俊幸ほか: "教育情報自動検索通知システムにおけるWebページの更新自動検出機能の開発"電子情報通信学会2003年総合大会講演論文集. D-15-20. 209 (2003)
-
[Publications] Takashi FUJIKIほか: "Evaluation of a Tolerance of a Picture Distortion for Distance Learning using DV Movies"Proc. International Workshop ICL 2002. 5B-2. 1-8 (2002)
-
[Publications] 藤木卓ほか: "DV動画を用いた遠隔講義における画像劣化の許容範囲"日本教育工学会第18回大会論文集. 1-103-6. 229-230 (2002)
-
[Publications] 加藤俊幸ほか: "インターネットによる教育情報自動検索通知システムの開発"日本教育工学会第18回大会論文集. 1-305-4. 321-322 (2002)
-
[Publications] 青柳貴洋ほか: "衛星通信遠隔教育システム開発と評価"日本教育工学会第18回大会論文集. 1-103-1. 219-220 (2002)
-
[Publications] 西郷義則ほか: "衛星通信遠隔教育システムの運用"日本教育工学会第18回大会論文集. 2-103-2. 363-364 (2002)