2003 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔高等教育を対象とした創発的分業を支援する学習環境の開発と評価
Project/Area Number |
13558023
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
加藤 浩 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80332146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟生 日出男 茨城大学, 人文学部, 講師 (20344830)
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文学部, 助教授 (20323199)
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
永岡 慶三 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90127382)
葛岡 英明 筑波大学, 機能工学系, 助教授 (10241796)
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Keywords | 強調学習 / CSCL / CSCW / 分析 / エスノメソドロジー / 相互行為分析 / インターネット |
Research Abstract |
1.分業の組織化に関する相互作用分析 対面環境で同期型CSCLシステムを用いた協調学習場面を分析し、分業が創発するためには下記のような必要条件があることを明らかにした。 a)作業者は自分の担当作業領域の周辺で何が起きているかに気づいていることが必要である b)作業者の周辺領域にいる他の作業者が、作業者の傾域内で起こったことに気づくことができ、しかも、他の作業者が気づいていることを作業者が気づいていることが必要である c)互いの分業の重なる領域における技能の重複が必要である また、この知見をもとにCSCLシステムのデザイン要件を提案した。 2.創発的分業を支援するための学習環境のデザイン a)協調学習システムKneading Boardの開発 インターネットを介して作業空間の同時共有、複数カーソルの表示を実現するコンセプトマップ作成システムKneading Boardの開発を行った。今年はユーザインタフェースの改良を中心に、機能拡張やシステムの安定性の向上を行った。 b)協調学習システムKneading Boardの実践的評価 神戸大学附属住吉小学校の理科の授業で11時間にわたって本システムを用いた理科「人体」の学習を行った。その結果、本システムの有効性を確認することができた。 c)観察学習システムの実践的評価 ビデオ観察学習やビデオ分析を支援するシステムCIAOの改良を行った。前のバージョンでは取り扱える時間の単位が秒であったが、今回の改良ではそれを1/10秒に精度を上げた。これにより、会話分析などでの実用性が高まった。その他にはユーザインタフェースの細かな改良を行った。新版CIAOもNIMEのホームページで今後無償提供していく予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 加藤 浩: "協調学習環境における創発的分業の分析とデザイン"ヒューマンインタフェース学会論文誌. 6(2)(印刷中). (2004)
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[Publications] 望月俊男, 加藤浩, ほか: "協調学習における対面コミュニケーションとCMCの接続に関する研究"日本教育工学雑誌. 27(4)(印刷中). (2004)
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[Publications] 望月俊男, 中原淳, 加藤浩, ほか: "電子会議室の発言内容分析による協調学習の評価方法の提案"日本教育工学雑誌. 28(1)(印刷中). (2004)
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[Publications] 中原淳, ほか: "iTree:電子掲示板における相互作用の状況を可視化する携帯電話ソフトウェアの開発と評価"日本教育工学雑誌. 2(4)(印刷中). (2004)
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[Publications] 舟生日出男, 山口悦司, 稲垣成哲: "再構成型コンセプトマップ共同作成ソフトウェアの内省と対話の支援における有効性について"科学教育研究. 27(5). 318-332 (2003)
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[Publications] 望月俊男, 永岡慶三, 加藤浩, ほか: "e-Learningにおけるポートフォリオ評価法の動向とその応用"メディア教育研究. 10. 25-37 (2003)
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[Publications] 中原淳, 西森年寿: "eラーニング・マネジメント-大学の挑戦"オーム社. 224 (2003)