2001 Fiscal Year Annual Research Report
GDA文書タグの自動変換とその応用システム開発の研究
Project/Area Number |
13558037
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
奥乃 博 京都大学, 情報学研究科, 教授 (60318201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋田 浩一 独立行政法人, 産業技術総合研究所・サイバーアシスト研究センター, 副所長
佐藤 理史 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (30205918)
河原 達也 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (00234104)
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Keywords | 文書タグ / Global Data Anotation(GDA) / MPEG-7 / 要約生成 / 情報検索 / 意味構造記述 / 会議録インデキシング / プライバシー重視のアクセス機構 |
Research Abstract |
初年度は、設備の充実を行うとともに、GDA(Global Data Anotation)による大規模データのタグ付けとGDAの標準化、音声会議録の自動タグ付け、および、データタグのセキュリティなどの研究を中心に進めた。 1.設備の充実-京都大学に高性能ワークステーション2台を導入した。 2.GDAによる大規模データのタグ付けとGDAの標準化-GDAに基づいた新聞記事のデータに関する照応・共参照のタグ付けを作業委託で行った。また、得られた照応・共参照タグを利用した要約生成法、および、情報検索法の検討を行った。さらに、これに関連して、GDAオーサリングツールにおける照応解析エンジンの利用について検討した。 GDAに基づく言語データの意味構造記述方式であるLinguistic DSは、これまでISO/IEC JTC1/SC29/WG11(MPEG)のMPEG-7に提案していたが、これがMPEG-7の第2版のWD(Working Draft)に組み入れられることとなった。 3.音声会議録の自動タグ付け-会議録の自動作成は、現在の音声認識システムの性能では完全自動化が難しいので、音声認識の性能を向上させるために、発話速度の変化、とくに、早口の発話に対応するための音響モデル構築法、および、複数の言語モデルを統合することにより特定のドメインに依存しないキーフレーズ認識法を提案した。また、不十分な音声認識結果から自動タグ付けを行うために、上述したツールの使用も併せて検討を行った。 4.データタグのセキュリティ-文書タグのついたデータへのアクセスに対して、セキュリティを高くすると、個人情報が流出する可能性があるので、プライバシーを重視したアクセス法について、検討を行い、PKI(公開鍵暗号基盤)あるいはSPKI(Simple PKI)を用いた実現法の提案を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 梅澤健太郎, 斎藤孝道, 奥乃博: "プライバシーを重視したアクセス制御機構の提案"情報処理学会論文誌. 42・8. 2067-2076 (2001)
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[Publications] 斎藤孝道, 梅澤健太郎, 奥乃博: "プライバシーを重視するアクセス制御システムの一方法"電子情報通信学会論文誌. J84-D-I・11. 1553-1562 (2001)
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[Publications] 橋田浩一: "知能のメディアのテクノロジー"オーディオビジュアル複合情報処理シンポジウム2001論文集. 61-66 (2001)
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[Publications] 中島秀之, 橋田浩一, 森, 伊藤, 本村, 車谷, 山本, 和泉, 野田: "情報インフラに基づくグラウンディングとその応用-サイバーアシストプロジェクトの概要-"コンピュータソフトウェア. 18(4). 48-56 (2001)
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[Publications] Komatani, Hashima, Kawahara: "Domain-Independent Spoken Dialogue Platform using Key-Phrase Spotting based on Combined Language Model"Proc.of Eurospeech 2001. 1319-1322 (2001)
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[Publications] Nanjo, Kato, Kawahara: "Speaking Rate Dependent Acoustic Modeling for Spontaneous Lecture Speech Recognition"Proc.of Eurospeech 2001. 2531-2534 (2001)