2002 Fiscal Year Annual Research Report
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13571001
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井狩 彌介 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40142012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 正人 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (50183926)
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Keywords | ヴェーダ文献 / ヤジュル・ヴェーダ / サーマ・ヴェーダ / ヴァードゥーラ派 / ジャイミニーヤ派 / ケーララ州 / タミル・ナードゥ州 / サンスクリット古写本 |
Research Abstract |
1.現地調査。2002年10月に井狩が南インド・ケーララ州、マハーラーシュトラ州において、現存ヴェーダ伝承とヴェーダ文献写本に関する現地調査を行った。ケーララ州中部において継続調査中のヤジュルヴェーダ派所属の古派ヴァードゥーラ派の歴史と現存伝承に関するインタヴュー調査をおこなうとともに、同派家系の家に所蔵されるサンスクリツト古写本の調査をおこなった。その結果、同派に属する学界未知の写本10点を含む約50点の重要写本の撮影をおこなった。これらについては現在整理と解読の作業を進めている。マハーラーシュトラ州においては、写本図書館において同地に伝承されるマイトラーヤニーヤ派の重要写本の同定をおこなった。2003年2月には藤井とパルポラが共同で南インド・ケーララ州とタミルナードゥ州においてサーマヴェーダ学派を中心とする現存ヴェーダ伝承とヴェーダ文献写本に関する現地調査を行った。サーマヴェーダ派所属ジャイミニーヤ派関係の調査では、ケーララ州中部の同派二家系の所蔵写本(マラヤーラム語写本を含む)約140点のテクスト同定をおこない、50点の写本撮影をおこなった。さらに、ケーララ州南部とタミルナードゥ州南部の調査では、同派のタミル系統の家系と伝承を新たに確認し、古写本1点を蒐集した。現在、それらの整理と内容分析を進めている。 2.マラヤーラム文字表記のサンスクリット古写本の特徴の分析と整理作業。これまでに蒐集したヴェーダ写本の分析にもとづいて、従来に信頼に足る研究が乏しいマラヤーラム文字サンスクリット古写本の歴史的変容を探るために、諸写本の特徴を整理して体系的に呈示する作業を本研究参加者の全員で進めている。
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