2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヴェローナの画家一門バディーレ家(14-16世紀)に関する包括的な調査研究
Project/Area Number |
13571004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小佐野 重利 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70177210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
京谷 啓徳 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (70322063)
諸川 春樹 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40260921)
浦 一章 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90203596)
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Keywords | ヴェローナ / バディーレ / 画家工房 / 聖堂壁画 / 地方美術 |
Research Abstract |
平成14年度は、2002年9月3日から21日までヴェローナ市内のサンタ・マリア・デッラ・スカラ聖堂主祭室およびその隣のグアンティエーリ礼拝堂壁画の調査・写真撮影と、セルジョ・マリネッリおよびキアーラ・リゴーニと共にヴイチェンツァ郊外ナントのサンタ・マリア・アヌンツィアータ旧聖堂で現在保存修復作業中の壁画、およびヴェローナのヴェネト州美術歴史文化財局修復所に保管されるヴィチェンツァ大聖堂マラスピーナ礼拝堂壁画の断片の調査をおこなった。 昨年度および本年度の海外学術調査を基に、本調査研究の中間報告を兼ね、2002年10月29日(火曜日)と11月23日(土曜日)とに、研究協力者であるイタリア側3研究者も参加する研究講演会を開催した。第1回研究講演会では諸川春樹、Giuliana Ericani(バッサーノ・デル・グラッパ市立美術館館長)が、第2回研究講演会では小佐野重利、Sergio Marinelli(ヴェネツィア大学教授)、Chiara Rigoni(ヴェネト州美術歴史文化財局ヴィチェンツァ地区監督官)が発表を行った(Chiara Rigoniの発表はChiara Ceschiによるイタリア語原稿代読)。 その発表原稿は、図版を附し欧文のものは全文を翻訳したうえで本海外学術調査の最終報告書に掲載される。また小佐野の発表原稿は、東京大学文学部美術史研究室紀要『美術史論叢』第19号(2003)およびVerona Illustrate,15(2002)に掲載予定である。
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Research Products
(2 results)