2002 Fiscal Year Annual Research Report
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13571017
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
栗本 英世 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (10192569)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武内 進一 日本貿易振興会, アジア経済研究所・地域研究第2部, 副主任研究員
岡崎 彰 神奈川大学, 経営学部, 助教授
松田 素二 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50173852)
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| Keywords | 難民 / 国内避難民 / ディアスポラ / アイデンティティ / スーダン / ケニア / UNHCR / NGO |
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| Research Abstract |
1.スーダンにおける研究実績。首都ハルツームに居住する数百万人の国内避難民を対象としつつ、とくにパリ人(研究代表者:栗本英世)、ガムク人(研究分担者:岡崎彰、ヌエル人とアニュワ人(研究協力者:デレジェ・フェイサ、クリスティアン・ファルグ)に焦点をあて、彼/彼女らの生存戦略、国家・NGOとの関係、社会的ネットワークの構築、故郷に残された人びととの紐帯についてフィールドワークをおこなった。岡崎は、ガムク人の故郷にちかいダマジンの町でも同様の調査に従事した。内戦のため過去10年以上にわたって関係が断絶していたハルツーム大学と研究調査プロジェクトの再開に向けた打合わせをおこなうと同時に、アフリカ・アジア研究所をはじめとするハルツーム大学の諸研究所、国連機関(UNHCR、UNDP、UNICEF)やNGOの事務所で関連文献の収集をおこなった。
2.ケニアにおける研究実績。首都ナイロビと、カクマ・キャンプとに居住する南部スーダン出身の難民に焦点をあて、1)と同様に、彼/彼女らの生存戦略、国家・NGOとの関係、社会的ネットワークの構築、故郷に残された人びととの紐帯をテーマとするフィールドワークをおこなった(松田素二、栗本、フェイサ、ファルグ)。また、ナイロビ大学、国連機関(UNHCR)やNGOの事務所で関連文献の収集をおこなった。
3.オックスフォード大学の難民研究プログラムと社会人類学研究所で、ウェンディ・ジェイムズ教授、デヴィッド・タートン博士などと研究打合わせをおこない、あわせて文献資料を収集した(栗本)
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[Publications] 栗本英世: "英語、アラビア語、ジュバ・アラビア語"宮本正興, 松田素二編『現代アフリカの社会変動-ことばと文化の動態観察』人文書院. 74-92 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "植民地行政、エヴァンズ=プリチャード、ヌエル人"山路勝彦, 田中雅一編『植民地主義と人類学』関酉学院大学出版会. 45-69 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "Fear & Anger : Female Versus Male Narratives among the Anywaa"James, Donham, Kurimoto and Triulzi (eds), Remapping Ethiopia, Oxford : James Currey, Addis Ababa : Addis Ababa University Press, Athens : Ohio University press. 219-238 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "民族紛争と国家-弱さゆえに卓越する国家の暴力性"季刊民族学. 101号. 56-58 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "難民キャンプという場-カクマ・キャンプ調査報告"アフリカレポート. 35号. 34-38 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "アフリカにはいくつの民族があるのか、部族とどうちがうのか"「月刊みんぱく」編集部編『世界の紛争-キーワードで読みとく』河出書房新社. 99-101 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "セムとハムは民族の名前か"「月刊みんぱく」編集部編『世界の紛争-キーワードで読みとく』河出書房新社. 101-104 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "紛争に使用される武器はどこからきているのか"「月刊みんぱく」編集部編『世界の紛争-キーワードで読みとく』河出書房新社. 157-159 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "民族はいかに共存できるか"「月刊みんぱく」編集部編『世界の紛争-キーワードで読みとく』河出書房新社. 202-204 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "難民"「月刊みんぱく」編集部編『世界の紛争-キーワードで読みとく』河出書房新社. 209-211 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "冷戦が終わって平和になったか"「月刊みんぱく」編集部編『世界の紛争-キーワードで読みとく』河出書房新社. 237-240 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "開発援助によって貧困は克服されるか"「月刊みんぱく」編集部編『世界の紛争-キーワードで読みとく』河出書房新社. 255-258 (2002)
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[Publications] 栗本英世: "貧困は紛争の原因か"「月刊みんぱく」編集部編『世界の紛争-キーワードで読みとく』河出書房新社. 278-280 (2002)
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[Publications] 松田素二: "創られた王国の彼方に-西ケニア・ワンガ王国の歴史語りから"山路勝彦, 田中雅一編『植民地主義と人類学』関西学院大学出版会. 469-489 (2002)
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[Publications] 松田素二: "個人性の社会理論序説-非西欧社会のセルフ像を通して"『現代社会学フォーラム』世界思想社. 33-42 (2002)
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[Publications] 松田素二: "フィールドワークの窮状を超えて"『社会学評論』日本法社会学会. 212号(印刷中). (2002)
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[Publications] 松田素二: "法外世界と日常的実践-南アフリカにおける和解と救済を通して"『法社会学』日本法社会学会. 58号(印刷中). (2003)
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[Publications] 岡崎彰: "The making and unmaking of consciousness : two strategies for survival in a Sudanese borderland"Werbner, R (ed.) Postcolonial Subjectivities. London : Zed Books. 63-83 (2003)
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[Publications] 武内進一: "内戦の越境、レイシズムの拡散--ルワンダ、コンゴの紛争とツチ"加納弘勝, 小倉充夫編『国際社会7 変貌する「第三世界」と国際社会』東京大学出版会. 81-108 (2002)
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[Publications] 武内進一: "正義と和解の実験--ルワンダにおけるガチャチャの試み"アフリカレポート. 34号. 17-21 (2002)
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[Publications] 武内進一: "「国民和解」現象を考える"アジ研ワールドトレンド. 82号. 2-3 (2002)
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[Publications] 武内進一: "ルワンダ/裁判を通じた「国民和解」"アジ研ワールドトレンド. 82号. 28-31 (2002)
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[Publications] 武内進一: "国際シンポジウム「アフリカの『難民問題』を考える」に出席して"アフリカレポート. 36号(印刷). (2003)
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[Publications] 栗本英世(James, Wendy, Donald L., Donham, Alessandro Triulziと共編著): "Remapping Ethiopia2"Oxford : James Currey, Addis Ababa : Addis Ababa University Press, Athens : Ohio University Press. Xi+306 (2002)
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[Publications] 松田素二(宮本正興と共編著): "現代アフリカの社会変動-ことばと文化の動態観察"人文書院. 441 (2002)
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[Publications] 松田素二(田邊繁治と共編著): "『日常的実践のエスノグラフィー語り・コミュニティ・アイデンティティ"世界思想社. vii+372 (2002)
