2004 Fiscal Year Annual Research Report
難民をめぐる社会・政治的諸力の相互作用-アフリカ北東部・大湖地方における強制移住、国家、国際機関・NGO
Project/Area Number |
13571017
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
栗本 英世 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (10192569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 素二 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50173852)
武内 進一 日本貿易振興会アジア経済研究所, 新領域研究センター, 研究員
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Keywords | 難民 / 国内避難民 / 帰還民 / スーダン / ケニア / ルワンダ / 人道援助 / 社会変容 |
Research Abstract |
研究代表者の栗本英世は、スーダンの首都ハルツームで南部からの国内避難民コミュニティを対象に、生存戦略と紛争に関する調査を継続するとともに、ハルツーム大学との研究連絡をおこなった。また、2005年3月には、フロリダ大学で開催されたアフリカの内戦と紛争に関する国際シンポジウムに招待され、論文発表をおこなった。研究分担者の松田素二は、ケニアの首都ナイロビで、難民キャンプではなく首都近郊の「スラム地区」で仮住まい生活を送るルワンダとコンゴの難民の生活実態調査および再定住のための試行錯誤について調査をおこなうとともに、UNHCR事務所やオーストラリア大使館で資料収集に従事した。研究分担者の武内進一は、ルワンダとコンゴ民主共和国東部を中心とするアフリカ大湖地域の難民と紛争の連鎖的な関連につき、人間の安全保障の観点から研究を進めた。 昨年度まで研究分担者であったが、今年度は研究協力者として参加した岡崎彰(神奈川大学経営学部助教授)は、スーダンのハルツームにおいて南青ナイル地方からの国内避難民の生存戦略と社会的ネットワークに関する、また南青ナイル地方において、難民・国内避難民の帰還受け入れ体制に関する調査をおこなった。研究協力者のデレジェ・フェイサ(大阪大学21世紀COE特別研究員)は、栗本と共同して、アメリカ合衆国に再定住したエチオピア・スーダン難民のコミュニティ形成とアイデンティティ・ポリティクス、故郷とのネットワークの動態に関する調査をおこない、ウィスコンシン大学とニューハンプシャー大学における研究連絡に従事した。
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Research Products
(17 results)