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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ペルーにおける国民文化形成の民族学的研究-国民意誠の形成と政治行動

Research Project

Project/Area Number 13571024
Research InstitutionNational Museum of Ethnology

Principal Investigator

藤井 龍彦  国立民族学博物館, 民族学研究開発センター, 教授 (80045260)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 熊井 茂行  明治学院大学, 国際学部, 教授 (40205159)
加藤 隆浩  三重大学, 人文学部, 教授 (50185849)
Keywordsペルー / 政治参加 / カトリック教会 / 地方出版物 / 中央と地方
Research Abstract

1)前年度に作成したペルーの地域雑誌と地域モノグラフのリストをもとに、その補充調査として、地域雑誌の収集・参照が比較的容易な地域を選択し、地域雑誌の現物とそのコピーの収集と地域モノグラフの追加収集をおこなった。調査の主たる対象となったのは、アヤクチョ市とクスコ市である。なかでも1934年から1959年まで長期にわたってアヤクチョ市で刊行された雑誌『ワマンガ』の内容を分析することにより、この地域の国民意識と政治行動の変化を跡づけることの可能性が明確になった。
2)高地ペルー・クスコ市にて、カトリック教会の活動と民衆の政治意識の形成に関する調査を行った。教会は本来、政治活動を直接行うことはないが、近年民衆に身近な政治腐敗、経済的沈滞といった問題を考えるべきであるとして、「政治的関与」という形で、NGOなどを通し、その政治的言説を民衆に浸透させようとする。今回の調査では、「アンデス司牧の会」の機関誌に現れた論説の政治性を分析し、それが、読者の政治意識の形成にどのように影響を与えたかを明らかにした。この問題は、今後、地域社会の統合、また「カトリック」としてのアイデンティティとペルー人としてのアイデンティティとの調整という形で新たに問い直さなければならないことも判った
3)高地農民の政治参加の状況:南部高地農村において、統一地方選挙にかかわる農民の政治的参加意識と行動の在り方の変化を調査した。その結果、選挙における利益誘導、地方ボスの暗躍、金権選挙の実態、中央政府と地方自治体との関係などに関する資料を得ることができた。これらの資料を分析することにより、農民の政治参加の状況を具体的資料に基づいて明らかにすることが可能になると考える。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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