2003 Fiscal Year Annual Research Report
中国・琉球列島間のタカラガイ需要・供給に関する実証的研究―新石器時代から漢代を対象に―
Project/Area Number |
13571038
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
木下 尚子 熊本大学, 文学部, 教授 (70169910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 巍 中国社会科学院考古研究所, 副所長
黒住 耐二 千葉県立中央博物館, 上席研究員 (80250140)
甲元 眞之 熊本大学, 文学部, 教授 (70072717)
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Keywords | タカラガイ / 新石器時代 / 商周代 / 黄河流域 / 琉球列島 / 流通 / マクラガイ / 青銅器文化 |
Research Abstract |
1.2002年度活動報告書の作成 2002年度の活動記録、日本、中国の研究分担者ならびに協力者の報告をまとめた(内部資料)。 2.中国における調査の実施 2003年8月19日〜9月9日、青海省(青海省文物考古研究所)、北京(中国社会科学院考古研究所)、安陽(同所安陽工作站)において、遺跡出土タカラガイの調査を実施した。参加者:王国道、任暁燕、李復雪、黒住耐二、木下尚子 3.研究会の開催 北京において研究会を開催する。今年の調査の現場総括ならびに今後の方針、研究内容について意見交換を行なった。参加者:王巍、鄭振香、徐広徳、李復雪、黒住耐二、木下。 4.中間発表会の開催 2003年11月1日、熊本大学文学部において、2001年〜2003年の調査・研究成果を公開シンポジウムとして発表した。参加者50名。中国から王巍、鄭振香、徐広徳(以上中国社会科学院考古研究所)、李復雪(廈門大学)の各氏を招聘した。発表者は他に黒住耐二、木下。 5.沖縄における調査の実施 2003年11月2日から5日まで沖縄において、琉球列島の貝文化調査を実施した。これに合わせて、王巍氏が、共同研究にかかわる講演をおこなった(沖縄県立埋蔵文化財センター)。 6.研究経過の報告 2003年11月16日、日本中国考古学会第14回大会(南山大学)において、木下が「東アジアにおけるタカラガイの流通研究-共同研究成果の中間発表として-」を行なった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 木下尚子: "従古代中国看琉球列島的宝貝"四川文物. 1期. 26-33 (2003)
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[Publications] 木下尚子: "Shell Trade and Exchange in the Ryukyu Archipelago"Bulletin of the Indo-Pacific Prehistory Association. 23. 67-71 (2003)
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[Publications] 木下尚子: "共同研究の目的、方法、経過ならびにいくつかの成果"中国古代のタカラガイ使用と流通、その意味. 1. 2-8 (2003)
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[Publications] 王 巍: "タカラガイと中国古代商周王朝"中国古代のタカラガイ使用と流通、その意味. 1. 9-10 (2003)
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[Publications] 甲元眞之: "東北アジアの先史時代の生業活動"小田冨士雄先生退官記念論集. (2004)
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[Publications] 黒住耐二: "貝類学からみた中国古代遺跡出土貝類の供給地"中国古代のタカラガイ使用と流通、その意味. 1. 12-40 (2003)
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[Publications] 木下尚子(編著): "中国新石器時代至漢代出土海貝的産地與輸送路線及背景"熊本大学文学部考古学研究室・木下研究室. 144 (2003)