2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13573001
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
長田 哲也 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80208016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 修二 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50025483)
平尾 孝憲 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00293689)
田村 元秀 国立天文台, 光赤外天文研究部, 助教授 (00260018)
田辺 俊彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90179812)
伊藤 洋一 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (70332757)
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Keywords | 光学赤外線望遠鏡 / 赤外線サーベイ / 暗黒星雲 / 銀河系 / 星形成領域 / グロビュール / 星間塵 / 銀河 |
Research Abstract |
南アフリカ天文台に設置した口径1.4mの光学赤外線望遠鏡に赤外線3色同時撮像カメラSIRIUSを搭載し、南天の観測を行なってきた。 ほ座の巨大分子雲の赤外線サーベイを行ない、極めて星密度の高い、若い(2-3Myr)星団を発見した。メンバー星は少なくとも350個で、0.5pc程度の半径にかたまっている。大質量の星が中心部に多い傾向も確認した。この結果はAstrophysical Journal誌に論文として発表した。さらに、ほ座分子雲の広い領域にわたって多数の赤外線源を検出した。 この他、カメレオン座とへびつかい座の星形成領域のデータも現在解析を行なっている。これまでの観測結果とは違って、星間減光の波長依存性がどちらの暗黒星雲でもさほど変わらないとの結論を得た。これまでの観測では測光システム間の変換に問題があったと考えている。さらに、およそ90個のグロビュールの観測を行ない、星が形成されているものと形成されていないものを分け、それらの密度分布に関して、赤外線サーベイから求めた星間赤化と星間減光とを使って一般的なプロファイルを導こうとしている。これらの結果は日本天文学会の年会で発表し、また論文を準備中・投稿中である。 また、銀河面の向こう側に位置するグレートアトラクターに含まれる銀河に関して、PKS1343-601という電波銀河の周囲に銀河の集団を見つけ、論文を発表した。この集団はNorma等に比較できるようなリッチな銀河団ではないとの結論を得た。また、X線観測から推測された銀河団CIZAに関しても、赤外線で個々の銀河を検出した。
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Research Products
(6 results)