2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13573006
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
塩川 和夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80226092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 雄一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (40314025)
西野 正徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70023679)
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
湯元 清文 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (20125686)
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Keywords | 熱圏 / 電離圏 / 伝搬性電離圏擾乱 / プラズマバブル / 国際情報交換(アメリカ,オーストラリア) |
Research Abstract |
1.平成13年5月に屋外観測のための保温箱を作成。カメラシステムのテストを行った。 2.オーストラリアにおける光学観測の実績をもつ海外共同研究者のKelley教授による全天カメラと、日本側のカメラの機器の校正実験を行うために、平成13年7月に、上記の屋外観測の処置を施した全天カメラ1式をKelley教授のシステムがあるアレシボ観測点(プエルトリコ)に持ち込み、両全天カメラによるTIDの同時観測を約2週間行った。この際、アレシボにある大型レーダーも同時に稼働させて電離層のデータを取得した。この観測から、真夜中の赤道付近の電離層からやってくる1000kmスケールの大規模波動構造、200kmスケールの中規模伝搬性電離圏擾乱のそれぞれについて、レーダー・カメラ同時観測に成功し、データを現在解析中である。 3.平成13年10月に、日本の磁気共役点にあたるオーストラリアのダーウィンに、上記のカメラを設置し、定常観測を開始した。この観測は平成14年2月現在も継続している。10月と11月の観測において、赤道域で発生したプラズマバブルと思われる構造が、日本の鹿児島県佐多観測点とダーウィンで同時に観測された。詳細な解析から、この構造が日本とオーストラリアでちょうど鏡像の関係になっていることが見出され、赤道プラズマバブルの構造が、南北の磁力管をつないだ非常に大規模な構造であることがわかってきた。 これらの成果は現在論文として執筆中である。
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