2001 Fiscal Year Annual Research Report
現代社会に適合した歴史的建造物の多様な再利用の手法に関する研究
Project/Area Number |
13574011
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Research Institution | Independent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
斎藤 英俊 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター, センター長 (30271589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 修自 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター・保存計画研究室, 室長 (80099960)
木村 勉 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 文化遺産研究部・建造物研究室, 室長 (60280608)
堀 勇良 文化庁, 文化財部・建造物課, 主任文化財調査官
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Keywords | 国際研究者交流 / ドイツ / 歴史的建造物 / 文化財 / 文化遺産 / 保存・活用 / IBAエムシャーパーク / 産業遺産 |
Research Abstract |
2001年9月にドイツにおける現地調査を行った。前半は、共同研究のカウンターパート機関であるヘッセン州文化財保護局とICOMOSの共同主催の国際シンポジウム「歴史的木造建造物の修理と構造柿強」に参加した。このシンポジウムは本共同研究のドイツ側成果発表の場として企画されたもので、日本側からは4本の研究発表を行った。 後半は、フランクフルトの修復現場、近代建築の活用事例(旧科学メーカー本部)、ルール工業地帯の産業遺産の保存活用事例(ワルトロップ炭鉱施設、エッセンの関税同盟第12竪坑施設、デュイスブルグの旧製鉄所施設)の調査を実施した。これらの調査では、保存状況、活用状況の調査、写真記録作成を行うと共に、保存・活用や運営に関わった建築家、経営者、利用者等からの詳細な聞き取りを行い、大きな成果を上げることができた。 また、9月-10月に、研究協力者に依頼してベルリンのドイツ連邦国会議事堂など、平成14年度に行う公共建築の活用事例の事前調査、およびオランダにおける類似調査を行った。 このほか、2002年2月、ドイツ側の調査として横浜市及び桐生市の事例調査を実施し、桐生市におけるシンポジウム「ドイツの歴史地区の景観保存と産業遺産の保存・活用」に参加し、本研究の成果として3本の講演を行った。 なお、ルール工業地帯の産業遺産の保存活用と密接に関わる「IBAエムシャーパークプロジェクト」を対象としたドイツ語論考を資料として利用するために日本語に翻訳した。
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