2002 Fiscal Year Annual Research Report
現代社会に適合した歴史的建造物の多様な再利用の手法に関する研究
Project/Area Number |
13574011
|
Research Institution | Independent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
斎藤 英俊 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター, センター長 (30271589)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 修自 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター・保存修復工学研究室, 室長 (80099960)
稲葉 信子 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター・保存計画研究室, 室長 (20356273)
堀 勇良 文化庁, 文化財部・建造物課, 主任文化財調査官
|
Keywords | 国際研究者交流 / ドイツ / 歴史的建造物 / 文化財 / 文化遺産 / 保存・活用 / 産業遺産 / ベルリン |
Research Abstract |
1.2001年度に調査したルール工業地帯の産業遺産の保存活用事例3施設(ワルトロップ炭鉱施設、エッセンの関税同盟第12竪坑施設、デュイスブルグの旧製鉄所施設)に関わった建築家・文化財保存専門家3名を招聘し、2002年7月11日に研究会を開催し、斎藤及び招聘者3名が研究発表を行い、これに伴う研究書を出版した。また、招聘者及び斎藤・稲葉は・盛岡市で行われた「近代化遺産保存活用連絡協議会」全国大会に参加し、記念講演を行い、秋田県小坂町、舞鶴市等の産業遺産の保存状況を調査し、関係市町村の関係者等との意見交換を行った。 2.2002年8〜9月にドイツにおける現地調査を実施した。参加者は斎藤、ENDERS、HENR ICHSEN及び研究協力者3名で、対象はベルリン市所在の歴史的建造物の活用事例であるドイツ建築センター、ハンブルク駅ベルリン現代美術館、ドイツ連邦議会議事堂、旧変電所を改造したデザイン事務所とした。これらの調査では、保存状況、活用状況の調査、写真記録作成を行うと共に、保存活用や運営に関わった建築家等からの詳細な聞き取りを行い、大きな成果を上げることができた。 3.ベルリン市所在のドイヅ建築センターの保存活用工事を手掛け、また、多くの歴史的建造物の保存活用事例に関わっている建築家1名とHENRI CHSENを招聘し、2003年2月13日に研究会を開催し、斎藤及び木村、招聘建築家が研究発表を行い、これに伴う研究書を出版した。また、招聘者2名及び斎藤・木村は、改修・復原工事を計画中の東京駅舎及び保存活用事例である横浜市の新港埠頭倉庫を見学し、関係者等との意見交換を行った。
|
Research Products
(2 results)