2001 Fiscal Year Annual Research Report
旧ソ連邦におけるファイトレメディエーションを用いた放射性^<137>Cs除去技術の確立
Project/Area Number |
13574019
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
舟川 晋也 京都大学, 農学研究科, 助教授 (20244577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢内 純太 京都大学, 農学研究科, 助手 (00273491)
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Keywords | 熱分析 / 鉱物定量 / チェルノブイリ / セミパラチンスク |
Research Abstract |
本研究の調査対象地であるウクライナおよびカザフスタンにおける土壌資源分布状況の調査を行った。その結果、チェルノブイリ(ウクライナ)周辺には、主として風成塵由来の中粒質土壌が、またセミパラチンスク(カザフスタン)周辺には、粒度組成の様々な水成二次堆積物由来の土壌が分布していることが明らかとなった。 これと並行して、X線回折と熱分析(本科研で購入)による粘土鉱物の詳細な定量分析を試みた。X線回折で存在鉱物種を同定した上で、熱分析によって定量を行ったところ、カオリン、水酸化アルミニウム(ギブサイトおよび2:1型鉱物相関物質を含む)、および石英に関しては、十分に合理的な値を得ることができた。 今後全化学分析値と併せて、2:1型鉱物の定量、およびイオン吸着の程度を決める同型置換イオンの量・配置を求める。また被吸着体である粘土コロイドの構造解析と併せて、吸着現象の記述における反応速度論の適用を試みた結果、異なる鉱物組成を持つ土壌のH^+吸着特性を速度論的に類型化することができた。 次年度は、Cs^+イオンの土壌コロイドへの吸脱着現象を解析するにあたって、化学平衡論と併せて、反応速度論の適用を試みる。
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