2003 Fiscal Year Annual Research Report
NOAAデータを利用した西シベリア塩性湖チャニー湖沼群の環境と生物の変動調査
Project/Area Number |
13575004
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菊地 永祐 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (00004482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹原 明秀 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (40216932)
鹿野 秀一 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (70154185)
工藤 純一 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (40186408)
太田 宏 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (10221128)
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Keywords | NOAA画像データ / 西シベリア / チャニー湖沼群 / 湖水面積変動 / 内陸性塩性湖 / 植生 / 食物連鎖 / 炭素・窒素・硫黄安定同位体比 |
Research Abstract |
西シベリアに位置する塩水湖チャニー湖沼群の湖水面積および沿岸植生分布変動について、NOAA衛星画像による解析を継続し、さらにそのGround Truthを得るため現地調査を行った。そのため本年度は2003年までのNOAA受信データから対象範囲を切り出し、画像データから正規化植生指数(NDVI)を算出し、春から秋にかけての解析を行った。また、現地調査の期間に合わせて、衛星からの観測データも用意し、現地計測データとの比較を試みた。その結果、1画素1.1kmの分解能にもかかわらず春先の増水期と夏の減水期の差が明瞭に確認でき、また、湖周囲の植生変化も解析でき、衛星観測の有効性が確認でした。昨年度のNOAAデータの解析において、チャニー湖からダムによって仕切られた地域は、天候の影響が現れやすく、天候変動についてモニターするのに適した場所であることを示唆したが、本年度の現地調査でそのことが確認された。本年度は、前年度までの現地調査で採集されたサンプルの処理を進めた。その結果,チャニー湖沿岸や周辺地域から採集された約500シートの植物標本を同定し,おおよそ140種を確認した。これらは,ヨーロッパからシベリアにかけて連続分布する種,中国西部の乾燥地帯に分布する種,わが国に帰化植物として侵入している汎分布種であった。また,この地域の植生を夏緑広葉樹林,マント群落,湿生林,低層湿原植生,湿性草原,塩性湿地植生,水生植物群落,乾性草原に区分し,立地環境や種組成などを比較し,まとめた。また、チャニー湖で採集した生物、懸濁物、堆積物サンプルについて、炭素・窒素安定同位体比のほか、硫黄安定同位体比の測定を行い、流入河川部からチャニー湖奥部にかけての水質変化と生物、懸濁物、堆積物の炭素・窒素・硫黄安定同位体比の変化の関係について解析した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Kawano, et al.: "Analysis of Lake Chany Using NOAA Images"Proceeding of IEEE 2003 International Geoscience and Remote Sensing Symposium(IGARSS 2003). 6. 3914-3915 (2003)
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[Publications] H.Doi, et al.: "Isotopic evidence for the autochthonous origin of sediment organic matter in the small and acidic Lake Katanuma, Japan"Marine and Freshwater Research. 54. 253-257 (2003)
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[Publications] H.Doi, et al.: "Seasonal dynamics of carbon stable isotope ratios of particulate organic matter and benthic diatoms in strongly acidic Lake Katanuma"Aquatic Microbial Ecology. 33. 87-94 (2003)