2001 Fiscal Year Annual Research Report
先進諸国における木材の生産構造と生産技術の変化に関する調査研究
Project/Area Number |
13575022
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
餅田 治之 筑波大学, 農林学系, 教授 (80282317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 日雄 森林総合研究所, チーム長
志賀 和人 筑波大学, 農林学系, 助教授 (70334034)
増田 美砂 筑波大学, 農林学系, 助教授 (70192747)
根本 昌彦 林業経済研究所, 研究員
伊藤 幸男 岩手大学, 農学部, 助手 (90292177)
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Keywords | 素材生産 / 生産性 / 生産コスト / 木材流通 / 林業政策 / 森林環境問題 |
Research Abstract |
平成13年度は、各分担者が担当する国に出向き、平成14年度に予定している本調査(素材生産業者に対するアンケート調査)に向けての予備調査を行った。対象国・地域は当初計画していたとおり、アメリカ北西部(オレゴン州)、アメリカ南部(ジョージア州)、スイス、スウェーデン、ニュージーランド、カナダ(BC州)であった。予備調査の内容は各国おいての若干の違いはあるが、基本的には、(1)調査協力機関に対する協力要請、(2)調査対象者のリストの確保、(3)素材生産に関係する各種政策とその変化の把握、(4)調査対象地域における木材の生産構造と木材流通の現状把握、(5)特に環境問題に対する素材生産業者側の対応の把握、などについてであった。 調査の結果、(1)対象国のほとんどにおいて環境問題を意識した制度・政策が重視されてるようになったため、素材生産の生産性や生産コストへの影響が予想されること、(2)環境問題への素材生産業者の具体的な対応策が制度化されはじめてきていること、(3)木材の生産や流通に関しては、やはり地域の特殊事情(たとえばアメリカとカナダの間の木材貿易摩擦問題など)が大きな規定的条件となっていること、などが明らかにされた。 こうして明らかにされた事実を来年度の本調査に組み込み、調査票および調査そのものの設計に反映させる作業を行っている。
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