2002 Fiscal Year Annual Research Report
感染症モデルを標的とした中国産スナネズミ類の探索と実験動物化に関する研究
Project/Area Number |
13575039
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
伊藤 守 (財団法人)実験動物中央研究所, 免疫研究室, 室長 (00176364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥 祐三郎 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (60133716)
佐藤 宏 弘前大学, 医学部・寄生虫学, 助手 (90211945)
神谷 晴夫 弘前大学, 医学部・寄生虫学, 教授 (70002079)
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Keywords | スナネズミ / 中国 / 実験動物化 / 感染症モデル / 免疫 |
Research Abstract |
中国産スナネズミの実験動物化を目的として、昨年度と同様に平成14年9月1日より9月15日までの約2週間、中国、新彊・ウィグル自治州で、スナネズミを中心とした野生小動物捕獲調査およびそれら動物を用いたヒト病原体の感染実験を行った。本年度の野外調査はタクラマカン砂漠南方のQuimo、Ruoqiangを中心に実施した。今回は食虫目1種を含む計8種の49小型ほ乳動物を採取し、寄生虫検査、糞便、DNA採取を行った。感染実験は、」Echinococcus multilocularis、Leishmania infantumおよびHelicobacter pyloriについて行った。感染後の採材のため、同年12月16〜19日に再度渡中した。結果を簡単に記すと、E. multilocularis感染では、スナネズミ類に属すM.eryhrourus, R.opimusで感染の持続が認められた。L.infantum感染に関してはL.lagurusが他動物種と比較して感染性が高いことが確認され、従来の結果と一致した。これについては病理組織学的検索を現在実施中である。また、H.pyloriに関しては感染後3ヶ月目の一部の糞便を用いた検査ではその感染が確認されていないが、これら感染動物は1年間飼育後、その感染と病態形成を検討する予定となっている。以上の他、野外調査で得られた糞便を材料としたPCRによって、野生動物でのHelicobater属細菌の感染調査を行った。その結果、H.hepaticus, H.apodemus,とH.winghamensisは野生動物に広く感染が認められるものであること、しかしH.pyloriの感染は認められなかった。その他、10月16〜24日の期間に、中国人研究者2名が来日し、北海道大学、弘前大学および(財)実験動物中央研究所での研修等を行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Inaba, T.: "Monoclonal IgA antibody-mediated expulsion of Trichinella from the intestine of mice"Parasitology. 126(In press). (2003)
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[Publications] Sato, H.: "Persitent infection of Mongolian gerbils with a non-pathogenic trypanosome, Trypanosoma (Herpetosoma) grosi"Parasitology. 126(In press). (2002)